東京の「東側」にアジア系が多い理由 進む多国籍化

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(更新 2014/11/27 11:30)

池袋北口の中国雑貨店「陽光城」(撮影/編集部・野嶋剛)

池袋北口の中国雑貨店「陽光城」(撮影/編集部・野嶋剛)

西葛西の街中にあるインド料理店(撮影/編集部・野嶋剛)

西葛西の街中にあるインド料理店(撮影/編集部・野嶋剛)

高田馬場のミャンマー雑貨店に売られるスパイス類(撮影/編集部・野嶋剛)

高田馬場のミャンマー雑貨店に売られるスパイス類(撮影/編集部・野嶋剛)

代々木上原の日本最大モスク「東京ジャーミイ」(撮影/編集部・野嶋剛)

代々木上原の日本最大モスク「東京ジャーミイ」(撮影/編集部・野嶋剛)

 昔はアジアの食事が恋しくなると格安チケットを買って飛行機に飛び乗った。最近は山手線や地下鉄に乗るだけでいい。「本場の味」に東京で簡単に出合えると感じ始めたのが、この10年ぐらいだろうか。取材の日も、最初に江戸川区の西葛西駅近くのインド料理店でランチにキーマとマトンの本格カレーにナンをつけて1200円。東西線で西葛西から一本の高田馬場に行き、駅前のミャンマー料理店で名物のヌードル「モヒンガー」を700円で食べた。

 最後は山手線で高田馬場から池袋に移り、チャイナタウンの中国食品専門スーパーで、いまシーズンの上海蟹を3杯900円でお安く買って、家でショウガと一緒にさくっと蒸してビール片手に平らげた。1日でこんなアジアンライフが楽しめてしまうのだから、東京の多国籍化はかなりのレベルである。

 東京に暮らす外国人は増加の一途をたどっている。30年前の3倍強だ。最大勢力はもちろん中国、韓国。特に中国は1980年代以降に来日した「新華僑」が多く、総勢16万人に達する。フィリピンが2万8千人、ベトナム、ネパールは各1万人、インドは8千人、タイは7千人弱、ミャンマーは5千人という状況だ(2014年1月1日現在、東京都総務局)。

 目黒区、世田谷区、港区などは企業や大使館など公的機関で働く欧米系が多いが、学生・若者主体のアジア系が多く暮らすのは東京の東側に偏っている。チャイナタウンの研究などがある筑波大学の山下清海教授は、中国などアジア系の人々が暮らす場所の特色や条件について、こんなふうに分析する。

「駅から近く、安いアパートがある。アルバイトなどの職場に近く、日本語学校もあることが大事です。渋谷や新宿は駅近で安い物件が探しにくい。池袋は北口の都市開発が遅れていて、昔ながらのアパートが残っていることも大きかった」

AERA 2014年12月1日号より抜粋

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