警察、消防、志望別に
カリキュラムを編成

　大阪経済法科大学は、社会科学系の総合大学として今年、創立50周年を迎えた。

　講義科目平均69名、演習科目（ゼミ）平均19名の徹底した少人数の教育環境を生かし、教職員と学生との距離が近く、授業に関する質問や相談もしやすいアットホームな校風が特長だ。

　きめ細かな指導にも定評があり、４年間で学生が目覚ましく成長する、“学生を伸ばす大学”と評価されている。その実績は高い就職率、優良な就職先に表れている。

　キャリア教育で、特に力を入れているのが公務員の就職だ。法学部法律学科に「公務員コース」が設けられ、「警察官モデル」「消防官モデル」など具体的な志望先ごとに法律知識、倫理観など公務員に必要な分野を集中的に学ぶ。

　常に人気が高い公務員就職だが、単なる安定志向や憧れだけでかなうものではない。

　キャリアセンター所長の西口善規法学部教授は、「社会が多様化する中、これからの公務員には自ら考えて行動する力が必要です。積極的に市民と向き合うコミュニケーション力も求められるため、基礎的教養も必要ですね」と時代の変化に応じた公務員試験合格に向けた教育の必要性を説く。そのため、２年次から行政、警察などの現場を知り尽くした教員による「公務員特別演習」を設け、公務員に必要な理念を学ぶ。この科目は公務員をめざす経済学部の学生も履修でき、現場を体験するカリキュラムも組まれている。

警察、消防と連携し、
リアルな現場を体験

　２０１６年から地元、八尾市消防本部と協定を結び、学生サークル「学生消防隊ＳＡＦＥＴＹ」を立ち上げた。消火・救助訓練、防災ボランティア、出初め式などに参加することで現場を体感することができる。

　また、学生サークル「学生防犯隊」も組織されている。八尾市と連携して防犯活動に取り組むほか、大阪府警察本部の「サイバー防犯ボランティア活動」にも参加。地域の小学校で、インターネットやＳＮＳとの安全なつきあい方などを教える活動を通じて社会貢献を実施している。

キャリアセンター所長
法学部教授
西口 善規 氏 キャリアセンター主任
キャリアコンサルタント
（国家資格）
山本 和磨 氏

　「現場を体験することで市民のかけがえのない命や財産を守るという覚悟が生まれ、即戦力として働く基盤が作られます」と西口教授は語る。

　警察、消防などの公務員試験に合格するには、第一次試験で実施されることが多い筆記試験を突破することが最重要課題になる。

　対策として、正課の授業外に「Ｓコース（特修講座）」という特別講座が設けられている。その中で、警察、消防、行政職志望者への「公務員講座」があり、専門学校講師による４年間受講料無料の学内Ｗスクールを実現している（詳細は右ＴＯＰＩＣＳ欄）。

　また、公務員就職に焦点を当てたキャリアセンター「公務就職支援室」が設置されているなど（詳細は下欄）、対策は万全。

●担当者からの声

　本学には全国的にも珍しい公務員をめざす学生のための「公務就職支援室」があります。ここでは担当教職員が一人ひとりに丁寧にサポートを行います。

　たとえば、公務員試験の面接は人物本位。型にはまった応答ではなく、その学生の個性、長所をアピールするための模擬面接を繰り返し、合格に導きます。

　警察、消防など公務員志望の人はぜひ本学に来てください。仲間と切磋琢磨し、公務員をめざす濃密な学生生活が送れると思います。（キャリアセンター・山本和磨）