文/笠木 恵司 写真/慎 芝賢、加藤 有紀 デザイン/洞口 誠、大内和樹
企画・制作/AERA dot. AD セクション
昨年は富士吉田キャンパスで寮生活。同室になった他学部の学生と仲良くなり、互いに成長することができました。4学部合同のPBL(問題解決型学習)でチーム医療の学びを深める機会もあり、自分の視野を大きく広げることができた実り多き1年間でした。
医学部といっても、1年次は教養科目が多いのですが、昭和大学では医療人になる自覚や責任感が芽生える学習内容や環境になっているので、興味深く勉強を続けることができます。
父が医師で、昼夜・休日を問わず懸命に治療に取り組む姿に憧れを感じていたのですが、同時に自分が医師になれるだろうかという不安もありました。しかし、中学のときに母が病気になり、自分の無力さを痛感し、母と同じように本当に病気で苦しんでいる人を助ける医師になりたいと強く思うようになりました。
ところが、高校入学後の数学でつまずいてしまい、その苦手意識にとらわれて、成績も振るわなくなりました。しかし浪人してから一念発起。苦手な数学では基本的な型を覚えて、このパターンの問題ならこの型をこんなふうに応用するという方法で勉強しました。それが功を奏して、1年間で偏差値を大きく上げることができました。母や兄弟も支えてくれたので、合格した時は嬉しさと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
昭和大学医学部は長い歴史があり、前述したようにチーム医療をさまざまに学ぶことができます。それに指導担任制度があるので、学生一人ひとりに教員が丁寧に対応してくれます。富士吉田の寮でもお世話になりました。慣れない集団生活での些細な悩み事から勉学まで、さまざまな相談に気軽にのって下さり、とても心強かったです。昭和大学を一言でいえば、学生のことを第一に考えた親身な指導をして下さる大学です。
5年生になりますが、昭和大学の魅力は、やはり1年次の富士吉田の寮生活だと思います。自分が選んだ学生と同室になるわけではないので、人間としての寛容さを身につけるなど、たった1年でも大きく成長します。このときにできた友達とは今でも付き合いが続いています。医療はコミュニケーションなどの対人能力が不可欠なので、その基礎を初期に養えるのも寮生活の意義。学年が上になればなるほど、お互いの弱点を補い合うチーム医療にも役立ちます。単科大学でそうした交流は難しいですよね。こういった交流ができるのも、日本で唯一4学部6学科がつながる医系総合大学である昭和大学の魅力です。
父が医師で母が看護師なので、幼い頃から医療人の環境で育ってきました。でも、本気で医師を目指そうと決心したのは高校2年のとき。最初の受験では、実力不足で1浪しました。受験勉強はつらいけど、受かりそうな他学部に行ったら医師には絶対なれない。目標から逆算して予定を立て、模擬試験で一喜一憂しながら勉強を進めることで合格できました。
1年次には米オレゴン州立ポートランド大学に研修に行きました。1カ月の短期ですが、ホームステイなども経験。素晴らしい刺激になりました。来春、台北医学大学での海外実習も決定しており、学生のうちから多くの留学の経験を積むことができる点も昭和大学の魅力の一つです。
いま力を入れて取り組んでいるのは部活の準硬式野球。入学前に想像していた以上にみんな熱いんですよね。僕は高校までずっと野球部だったので、本気で野球をやるのは高校野球が最後だと思っていたのですが、これほど熱中できるとは思いませんでした。医学部の勉強は忙しいけど、その合間を縫って練習するだけに、充実していますよ。医学生だけなのでレベルが低いと思われそうだけど、そんなことはまったくありません。素晴らしいチームメイトに出会えたことを幸せに思っています。
寮生活に不安をもつ人もいるでしょうが、自分さえ殻にこもらなければ、長い付き合いになる友達が絶対にできます。6年間の医学部生活も含めて、一人前になるには長い時間がかかるので、親友がいればお互いに頼りにできるじゃないですか。
提供:昭和⼤学