大谷亮平(おおたに・りょうへい)/1980年、大阪府生まれ。2003年、韓国のCM出演を機に韓国で芸能活動を始め、06年に俳優デビュー。日本でもドラマ「ラヴソング」(16年)から活動開始。大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」出演で注目を集める。その後、NHK連続テレビ小説「まんぷく」(18年10月~19年3月)などのドラマや映画に出演。現在、東海テレビ・フジテレビ系の土曜ドラマ「リカ」(毎週土曜、夜11時40分~)に出演中。20年には舞台「ボディガード」への出演も決まっている。 (撮影/写真部・小山幸佑)
大谷亮平(おおたに・りょうへい)/1980年、大阪府生まれ。2003年、韓国のCM出演を機に韓国で芸能活動を始め、06年に俳優デビュー。日本でもドラマ「ラヴソング」(16年)から活動開始。大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」出演で注目を集める。その後、NHK連続テレビ小説「まんぷく」(18年10月~19年3月)などのドラマや映画に出演。現在、東海テレビ・フジテレビ系の土曜ドラマ「リカ」(毎週土曜、夜11時40分~)に出演中。20年には舞台「ボディガード」への出演も決まっている。 (撮影/写真部・小山幸佑)
大谷亮平さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・小山幸佑)
大谷亮平さん(左)と林真理子さん (撮影/写真部・小山幸佑)

 ドラマ「逃げ恥」でハイスペックなイケメンを演じ、一気にブレークした大谷亮平さん。すでに韓国でキャリアを築いていたことから、“逆輸入俳優”とも称される異色の経歴の持ち主。韓国での驚きの経験とは。作家の林真理子さんが迫ります。

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林:12年向こうにいたということですけど、ご家族は、早く日本に帰ってこいと言わなかったんですか。

大谷:言わなかったです。あきらめてたかもしれないですね。

林:じゃあ、今のご活躍すごくうれしいんじゃないですか。帰ってきてくれるわ、人気者になるわ、「朝ドラ」にも出ちゃうわ。

大谷:うれしいんでしょうけど、一回僕、大病でヤバかったときがあって、「生きてるだけでも」みたいな状態になったので、それをトラウマにさせちゃってる感じがあるんですよね。それがあるので、韓国に行こうが何をしようが、生きてるだけでいいということみたいです。ただ、「健康だけは気をつけなさい」と言われてましたね。「ちゃんと寝られてるの?」とか、野菜とかをいろいろ送ってきたり(笑)。

林:いいお母さまじゃないですか。大谷さんはおもしろい経歴で、まず韓国でブレークしたんですよね。

大谷:というか、スタートがほぼ向こうなんです。

林:韓国語はできたんですか、そのころ。

大谷:いや、まったくできなかったですね。日本でちょっとモデルみたいなのを始めて、すぐ向こうの仕事が決まったんです。

林:CMですね。

大谷:これも運がよくて、一発目のCMがすごく大きなCMだったんですよ。ダンキンドーナツなんですけど、最初はイ・ビョンホンさんがされていたのですが、次のキャラクターは韓国では知られていない人にしようということになって、アジアに広げてオーディションをやって、それでたまたま僕に決まったんですよね。その一本でみんなに知ってもらえて、呼ばれて韓国に行ったんです。

林:そのあと韓国の映画とかドラマにも出たんですね。

大谷:いろいろやらせてもらいましたね。

林:私は大谷さんが出演された韓流ドラマを見てないんですけど、そこから日本でもジワジワと火がついたという感じなんですか。

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