宮迫や田村亮の会見を受けて、吉本興業所属の芸人の間では、会社への不満が高まっていた。

 陣内智則は19日にこうツイート。家族的なきずなを会社は大事にしていたはずなのに裏切られた、との思いがありそうだ。

「謝罪会見。色んな感情で全て観ました。二人の偽りのない会見だと思う。亮のファミリー発言が全て。お偉いさん生放送で記者会見をして下さい。お二人のために、僕たち吉本芸人のために、詐欺被害に遭われた方々のために。僕たちは笑いが大好きで大好きでお笑いの日本一だと信じた吉本興業に入ったんです」

 若手芸人のEXIT兼近大樹もこう言う。

「チャラ男なのでこれで変わらない会社ならとんじゃうよーーぽんぽーん。会社から芸人にしっかり説明求む! 会社を守るための一方的なヒアリングはもう良いだろう?」

 松本人志は20日夜、ツイッターでこう意味深につぶやいていた。

「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます」

 実際、松本が動いたことで、宮迫と田村亮ら処分を受けた芸人の復帰は早まりそうだ。

 一方で、宮迫と田村亮らが振り込め詐欺グループの宴会に参加し現金を受け取っていたのに、当初うその説明をしていたことについては、批判の声も根強い。吉本興業関係者もこう明かす。

「宮迫の会見での説明では事実と違うところがある。全部わかると、宮迫の会見での涙はなんだったのかとなりかねない」

 会社側と2人が全面対立した今回の騒動。ほかの芸人も巻き込んで、吉本興業が分裂しかねないとの見方もあった。果たしてどう決着がつくのか。
(本誌・太田サトル、田中将介、多田敏男)

※週刊朝日オンライン限定記事