“ブリッ子キャラ”として知られる田中みな実さん。人気者の宿命で「嫌いな女子アナランキング」では、たびたび上位にランクイン。でも、それをネタにするたくましさも持ち合わせている。作家・林真理子さんとの対談で今の“悩み”を明かした。

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林:1年前ぐらいだったかな、青山を歩いてたら、向こうからきれいな人が歩いてくるなと思って、ちょっと立ち止まって見てたの。

田中:そう、あのとき一瞬、見つめ合っちゃいましたよね。

林:ガン見しちゃってごめんなさい(笑)。そしたら声をかけてくださったんですね。

田中:「林真理子さんですよね。私、田中みな実です」って。

林:なんかオーラが立ってて、ふつうの人じゃないなと思いましたよ。

田中:いやいや、とんでもないです。

林:田中さんは去年の9月末にTBSをやめてフリーになられたんですよね。いま、レギュラー何本ですか。

田中:「有吉ジャポン」「ニュースな晩餐会」「ジョブチューン」の3本と、あとラジオをやってます。

林:すごいじゃないですか。有吉(弘行)さんとマツコさんと番組やるのって大変じゃないですか?

田中:あ、それは私ではなくて……。

林:あ! ごめんなさい。別の方と間違えちゃって。

田中:いえいえ、大丈夫です(笑)。いわゆる「ブリッ子」をやっていた局アナ時代と比べて、そういうテイストの仕事は少なくなったんですが、いまはわりと本当の自分を求められることが多くて。

林:本当の田中さんって……。

田中:あそこまでデフォルメされた感じではないんです(笑)。でも、ブリッ子ってものがなくなると、はたして自分にはどんな価値があるんだろうかと、いま少し考えています。

週刊朝日 2015年3月20日号より抜粋