河嶌太郎
パソコンは自分で組み立てるもの、古くなったら自分で改造して新しくするもの――この考えに一体どれだけの人が共感を覚えるだろうか。
かつて、パソコンを安く手に入れたければ、自分でパーツを買ってきて組み立てるのが当たり前だった。そんな光景も今や昔、パソコンの低価格化が進んだため、自分でパソコンを組み立てる人はすっかり少なくなった。このため、東京・秋葉原の裏通りに林立していたPCパーツショップもめっきり数が減っている。パソコンを自作することにこだわり続ける人には、物寂しい時代になったのではないだろうか。
そんな自作PCユーザーにとって明るいお知らせがある。秋葉原に本店を構える大手パソコン量販店「ツクモ」が、「昭和」をテーマにした自作パソコンを募集している。パソコンの大きさが100立方センチ以下であればよく、応募者がイメージする「昭和」をこの箱の中で表現すればいいのだ。使用するパーツ、OSには一切の制限がなく、全て応募者自身でカスタマイズして応募できる。
書類審査を通過した作品は、2015年2月21日に開催される「第2回 DIYパーツ自由研究イベント」に出展される。応募作品はこのイベントへの出展を前提としたものであるため、開催日に作品披露が可能であることや、当日作品を直接搬入出できることが応募の条件となっている。
このイベントに関する問い合わせ先は下記の通り。
●問い合わせ先
ツクモパソコン本店
自由研究受付担当 鳥山・宍戸
TEL：03-3253-5599（代表）
応募受付期間：2015年1月11日(日)まで
Web申し込みフォーム：http://www.tsukumo.co.jp/DIY/2014winter/
今年9月に行われた第1回目のイベントでは、ASUSやGIGABYTEといった大手PCパーツメーカーによる作品の展示が行われた。2回目となる今回、作品を一般ユーザーから募集するのは初めてとなる。自作PCユーザーの創造力がいま、試されている。
ラリー遠田
沖昌之
小島よしお
