(※イメージ)
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 射精できる限り、男性はいくつになっても子どもをつくれる。それは幻想です。35歳を境に卵子の劣化が進む女性と同じように、男性の精子も35歳から急激に「精子力(=妊娠させる力)」が衰えて、妊娠の確率は下がっていく。あなたの精子は“元気”ですか?

 日本では、「避妊せず性交しているのに、2年以上たっても妊娠に至らない状態」を不妊と定義している。米国の生殖医学会の基準はより厳しく1年だ。不妊に悩むカップルの正確な数はわからないといわれているが、6組に1組というデータもある。

「女性は35歳ごろから卵子の老化が進み、妊娠・出産のリスクが高くなる。そのため、不妊の原因は女性側にあると考えられがちですが、不妊の約半分は男性側の原因によるものなのです」(大宮中央総合病院の飯野好明医師)

 男性不妊症の原因は、大きく次の三つに分けられる。

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