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「STAP細胞」に関する記事一覧

小保方晴子氏、手記出版で「作家」として復活? “第2の佐藤優”と出版界が食指
小保方晴子氏、手記出版で「作家」として復活? “第2の佐藤優”と出版界が食指 新たなる第一歩を踏み出した――1月28日、元理化学研究所の小保方晴子氏が手記を出版した。「あの日」(講談社)と題されたこの書には、騒動の最中、小保方氏が話せたくても話せなかったメディア・スクラム被害、そして前時代的なアカデミズムの“闇”がつまびらかに描かれている。手記が発表された1月28日は、2年前、騒動の発端となった「STAP細胞」が発表された日でもある。

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「元気ではないけど、生きています」自殺直前、行方不明になっていた笹井氏のメール
「元気ではないけど、生きています」自殺直前、行方不明になっていた笹井氏のメール STAP細胞論文の主要著者の一人で、衝撃的な自殺を遂げた理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長の遺族が8月12日、弁護士を通じ、「あまりに突然の出来事を受け入れることができないでおります。この半年があまりに長く、私どもも疲れ切っております。今は絶望しか見えません」とのコメントを発表した。

特集special feature

    論文捏造
    論文捏造 村松秀の『論文捏造』は2006年、つまり8年も前に出た本である。それが最近、急に売れているのは、小保方さんのSTAP論文騒動があったからだ。 『論文捏造』はNHKで放映されたドキュメント「史上空前の論文捏造」の書籍版である。2002年、アメリカのベル研究所で発覚した事件について取材したものだ。著者は同番組のディレクター。  読んでびっくり! ほとんど同じなのである。12年前にベル研で起きたことと、STAP論文騒動とが。固有名詞を置き換えればそのまま有効かと思うくらい。  ベル研で起きたのは、超伝導に関する論文の捏造だった。ドイツ出身の物理学者、ヘンドリック・シェーンがそれまでの常識をひっくり返す、画期的な実験に成功した。そのときシェーンは29歳。あっというまにシェーンは学界のスターとなり、ノーベル賞も間違いないと噂された。  ところが他の研究者が追試をやってもうまくいかない。学者たちは、シェーンには特別なコツがあるのだろうか、などと考える。捏造など疑いもしないのだ。  やがて疑念を持つ学者もあらわれる。問い合わせに対してシェーンは、実験はドイツの母校でやったとか、実験の試料(サンプル)は忘れてきたとか、捨てたとか、のらりくらり。疑惑がだんだん深まっていく。そのうち、複数の論文に使われたグラフが、同じものの使い回しだったと発覚する。そこからシェーンの実験はまったくの捏造だったとわかる。不正発覚まで足掛け3年もかかった。  なぜ世界中の物理学者たちが騙されてしまったのか。理由の一つは、シェーンがベル研という名門研究所に所属していたからだ。トランジスタやレーザーを発明し、多くのノーベル賞受賞者が輩出した研究所である。論文を指導したのもバトログという大物物理学者だった。科学雑誌の最高峰「サイエンス」も「ネイチャー」も、ころりと騙されたのだ。
    理化学研究所 職員の「パワハラもみ消し」で敗訴していた
    理化学研究所 職員の「パワハラもみ消し」で敗訴していた 理化学研究所に研究不正と認定され、再調査を却下された小保方晴子ユニットリーダー(30)。理研の規定では、研究不正は原則として懲戒解雇か諭旨退職に相当。小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は法廷での全面対決を辞さない構えだが、実は、今から約1年前にも、雇用をめぐって理研と法廷で争った女性がいた。
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