モーニング娘。OG田中れいな率いる“LoVendoЯ”ツアー千秋楽でメジャーデビュー発表 「再殺部隊」熱唱やZweiとのコラボも
モーニング娘。OG田中れいな率いる“LoVendoЯ”ツアー千秋楽でメジャーデビュー発表 「再殺部隊」熱唱やZweiとのコラボも

 モーニング娘。OGの田中れいなと岡田万里奈のツインボーカル、魚住有希と宮澤茉凜のツインギターによるガールズロックバンド LoVendoЯ。3月5日 新宿BLAZEにて全国ツアー【LoVendoЯ LIVE TOUR 2014-15~あなたの心(ハート)を盗(いただ)きます~】がフィナーレを迎えた。

LoVendoЯ キュートなライブ写真一覧

 オープニングアクトとして田崎あさひ&長谷川萌美によるユニット Bitter & Sweetが登場。現在全国インストアライブ中だという彼女たちは、新曲「恋愛ウォーズ」含む2曲で力強くなったライブパフォーマンスを披露した。そして、会場が再び暗くなると、LoVendoЯが登場。このツアーの恒例の演出となった、暗闇から電灯を持ったメンバーが現れるシークエンスから、「派手に奪っちゃうよ」という田中の台詞、そして昨年11月5日リリースとなるミニアルバム『イクジナシ』収録の「この世に真実の愛が一つだけあるなら」でライブはスタートする。

 岡田が「今日は長いですよ」と話せば、田中が「2時間半、夢の時間にするよ」と応え、オーディエンスの期待を高めるLoVendoЯ。しなやかでコケティッシュな田中の歌声と、タフで芯の強い岡田のボーカルのコンビネーションもこれまでよりも明らかにレベルアップしており、「DO YOU BELIEVE」などハモりが強調される曲でも、その組み合わせの妙を聴かせる。ツインギターの2人にも同じ事が言え、インスト曲「Desert of moolit night~月夜の砂漠~」「Princess of lone castle~孤城の姫君~」でのギターコンビネーションは官能的とも言える魅力を放っていた。

 中島卓偉が手がけた岡田ソロ「洗脳」、田中ソロ「相思相愛」の2曲の新曲披露、モーニング娘。時代に田中が主演を務めたミュージカル『ステーシーズ 少女再殺歌劇』から「再殺部隊」の熱唱、サポートベースのMeguが所属するバンド Zweiとのコラボレーションライブ等も展開。そしてライブ定番曲「Stonez!!」「人生マニアク」「For The Future」はほぼメドレーといっていい流れるような展開で披露し、会場は一気にヒートアップ。最後に「イクジナシ」で一旦幕は降りる。

 Tシャツに着替えて戻ってきたメンバーによるアンコールは、「BINGO」でスタート。「あっという間に終わってしまったツアーだった」と田中はMCで話していたが、それだけ密度の濃いのツアーだったという事であろうし、過度のギミックや演出を廃したこれまで以上に“ライヴ一本勝負”な構成のライブと、それをやりきった彼女達の晴れ晴れとした表情からも、この四か月で彼女達が掴んだものは、バンドとしての自信だったのではないだろうか。

 そして、日程が未決だったメジャーデビューが、7月1日に決定したことが発表されると、会場から大きな歓声が湧く。岡田も「メジャーで突っ走る」と宣言し、ラストは「だけどもう一度 それでももう一度」で、全28曲約3時間弱という長尺ライブは終了した。