さらに多様性を生み、選択肢を増やすためになにが必要なのでしょうか。その第一歩は、学校の透明性だと考えています。個人情報や安全性の問題もありますが、現在の学校は密閉性が高く、子どもの日常を取材することは困難です。今回のように学校の日常を取材できるのは稀なケースです。そのおかげで多くの課題と可能性が見えました。



 多様性や選択肢の確保は、想像以上に簡単ではないのですが、まずは議題に乗せることが必要です。透明化は学びの可能性を引き出す第一歩になるのではないでしょうか。(文/石井志昂)
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石井志昂

石井志昂

石井志昂(いしい・しこう)/1982年、東京都町田市出身。中学校受験を機に学校生活があわなくなり、教員や校則、いじめなどを理由に中学2年生から不登校。同年、フリースクール「東京シューレ」へ入会。19歳からNPO法人全国不登校新聞社が発行する『不登校新聞』のスタッフとなり、2006年から編集長。これまで、不登校の子どもや若者、識者など400人以上に取材してきた

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