<看護師人気が止まらない4つの訳>

【訳1】AIに負けない!
オックスフォード大でA I(人工知能)を研究するオズボーン准教授は、「今後10~20年程度で、約半分の仕事がAIに奪われる」と予想しました。しかし、患者の表情や言葉から気持ちや体調を読み取るなど、高度なコミュニケーションを伴う看護師の仕事は、AIでは不可能。人間にしかできない仕事なのです!

【訳2】全国どこでも生涯働ける
看護師免許は国家資格であり、全国どこでも求人があります。「特に看護師不足なのが、病院数の多い東京都です。高齢化に伴い、病院だけでなく、高齢者施設など勤務先も増えています」(上理事長)。出産・育児で休職した後、復職しやすいのも看護師の魅力で、生涯働くことができます。

【訳3】収入が高い!
サラリーマンより高い看護師の平均年収。初任給は地域や病院により差はありますが、専門学校卒より大卒のほうが高いのが一般的です。「東京都では、夜勤手当があると、1年目から年収500万円を超えるナースもいます」(児玉准教授)。学歴を問わず、キャリアアップすると収入がアップするのも魅力。「看護部長クラスになるとヘッドハンティングもあり、副院長クラスになれば、年収1000万円を超えるケースも」(同)

◯看護師平均収入 473万円(2014年度)
◯民間平均年収 415万円(2014年度)

【訳4】医療職で圧倒的にコスパがいい!
かつては薬学部が人気でしたが、いまは看護系学部の人気が上。看護系学部の就学期間は4年間ですが、薬学部は6年間で2年間長いです。今春の国家試験の合格率を比べると、看護師が89.4%(新卒は94.9%)なのに対して、薬剤師は76.85%(新卒は86.24%)と低めです。また、「薬剤師の仕事は、将来AIに奪われる」ともいわれており、看護系学部人気が上昇している理由のひとつになっています。

※週刊朝日ムック『看護師になる2016』より