「身寄りがないから」
と、遠い親戚の面倒まで見ていた。
また、事故で要介護5になった父の介護を4年間した。もちろん、下の世話もしていた。
「ほんま、よくそんなに人の面倒を見れるね」
と、思わず母に突っ込んだ。
母から、返ってきた言葉は、
「みんな可愛らしいよ」
「最後まで関わったら、意外と清々しい気分になれるよ」
そして、笑いながら言う。
「わたし、ちょっとした介護のプロだよね」
そんな母だから、わたしは、心底、最後まで幸せでいてほしい。
そう思っている。
母の近くには、ありがたいことに、わたしの弟夫婦が2組とも住んでいるし、お嫁さん2人も孫も、本当に母と楽しくやってくれている。
わたしは、そんな弟たちとその家族に感謝している。
だから、時々、出張先から、子どもたちの好きそうなものを送る。
近くに住んでいない私が、将来、どこまで介護できるかどうかわからないけれど、せめて、気をつかうことだけはしたいと思っている。
「いつも、ありがとう」という気持ちを大切にしている。