傍聴券を求める人々の長蛇の列(撮影・河嶌太郎)
傍聴券を求める人々の長蛇の列(撮影・河嶌太郎)

 覚せい剤取締法違反の罪に問われている元プロ野球選手でタレントの清原和博被告の初公判が5月17日、東京地方裁判所で行われる。これに先立って、同日午前9時30分から傍聴券の交付が行われ、これを求めて裁判所近くの日比谷公園には長蛇の列ができた。

 当日は雨が本降りで、時折強い風も吹く悪天候。にもかかわらず、朝9時の時点で日比谷公園には長蛇の列ができており、現場でその人数は300人とも言われていた。

 この日、列に並んでいた40代の男性は自身を「清原世代」だと話す、熱烈な清原ファン。PL学園時代から応援していただけに、今回の事件は「ショックだった。信じがたい思い」だったという。清原被告にとっては今回が逮捕後初の公の場ということで「やってしまったことは仕方がないで……本人の口から、改めて真実を聞けたら」とその思いを語った。

 50代の女性は、30代の娘とともに傍聴券の列に並んでいた。傍聴券の配布は9時30分からだったが、この日は8時30分から並んだという。母娘ともに根っからの野球ファンで、50代女性は清原被告が西武に入団した当初からファン。清原・桑田らをルーキーの時代から応援していた。選手としてはもちろん、清原被告の「人に左右されない性格」も好きだと話す。今回、情状証人として元プロ野球選手の佐々木主浩氏が出廷するが、これについても「こういう時に出てくれる人がいるというのは、清原さんの人望なのかなと思う」と話した。

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