HUAWEI P10 Plus
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HUAWEI P10 Plus

ズミルックス搭載SIMフリースマートフォン

 中国ファーウェイのスマートフォンのPシリーズといえば、ライカブランドのカメラを搭載し、スマートフォンカメラとしては画質に定評がある。第2世代のP10PlusではSUMMILUX-H1:1.8/27ASPH.レンズ、下位モデルのP10(実売6万8660円)はディスプレーが5.1インチで1920×1080ドット、SUMMRIT-H1:2.2/27ASPH.レンズを搭載している。どちらもカラーセンサーとモノクロセンサーの二つあるデュアルカメラ方式なのはP9同様で、モノクロセンサーで解像感を、カラーセンサーで色を担当させ合成することで高画質を実現する。P9に比べモノクロセンサーの画素数が増えているが、これは同じくライカカメラを搭載するHUAWEIMate 9と同じ。

 カメラの機能だけを見れば、P10はMate 9と同等、P10Plus はレンズ違いといったところだ。F1.8とF2.2の差はそのままボケ量の違いに出たが、あまり大きな差を見いだせなかった。

 小サイズセンサーで広角レンズなので寄りで撮らないとボケづらいがデュアルレンズを使って疑似的にボケを作るワイドアパーチャ機能を使えば最高でF0.95という大口径レンズ並みのボケを作れる。

 スマートフォンとしては、ディスプレーサイズ以外に大きな差はない。しかし、この価格差でズミルックスかズマリットと考えれば、前者のP10Plusを選びたくなる。

デュアルカメラは従来どおり。ライカ監修は、だてではないと思わせる写り。カメラ機能はP10 Plusはズミルックス、P10はズマリットという違いがある。なお、さらに下位モデルのP10 liteはライカ名もつかずカメラも一つ。
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デュアルカメラは従来どおり。ライカ監修は、だてではないと思わせる写り。カメラ機能はP10 Plusはズミルックス、P10はズマリットという違いがある。なお、さらに下位モデルのP10 liteはライカ名もつかずカメラも一つ。
クリアで質感が高くスマートフォンカメラとしてトップクラスの画質だろう。シャープネスが強すぎず、細部の再現も自然。色のりもよい●AE(絞りf1.8・50分の1秒)・ISO160・AWB・JPEG
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クリアで質感が高くスマートフォンカメラとしてトップクラスの画質だろう。シャープネスが強すぎず、細部の再現も自然。色のりもよい●AE(絞りf1.8・50分の1秒)・ISO160・AWB・JPEG
二つのカメラを使い疑似的に被写界深度を変えるワイドアパーチャ機能も引き続き搭載。絞りを調整する感覚だ。レベルを変更するとライブビュー像にリアルタイムに反映される
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二つのカメラを使い疑似的に被写界深度を変えるワイドアパーチャ機能も引き続き搭載。絞りを調整する感覚だ。レベルを変更するとライブビュー像にリアルタイムに反映される

◆小山安博

●メインカメラ:1200万画素カラーセンサー+2000万画素モノクロセンサー。レンズ:4.0ミリ(35ミリ判換算で27ミリ相当)・F1.8。光学手ブレ補正あり●インカメラ:800万画素。3.4ミリ(35ミリ判換算で26ミリ相当)・F1.9●OS:Android 7.0 Nougat●CPU:HUAWEI Kirin 960 オクタコア (4×2.4GHz A73+4×1.8GHz A53)●メモリー:RAM4GB、ROM64GB●ディスプレー:約 5.5.、1440×2560ドット、IPS液晶●通信方式:デュアルSIM[SIM1]FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/25/26/28/29、TDD-LTE B38/39/40/41、キャリアアグリゲーション2CA/3CA対応、WCDMA B1/2/4/5/6/8/19、SM850/900/1800/1900MHz。[SIM2]WCDMA、GSM(音声通話のみ)●スロット、センサー:microSDカード(最大256GB)●バッテリー:3750mAh(一体型)●大きさ・重さ:約74.2×153.5×6.98ミリ・約165グラム●価格:オープン(実売7万8620円)●URL:http://www.huawei.com/jp/