食育インストラクターの資格を取ったのは、仕事や子育てに生かせる知識を学びたかったから。子どもが寝た後を勉強時間にあてた(撮影/写真映像部・東川哲也)
食育インストラクターの資格を取ったのは、仕事や子育てに生かせる知識を学びたかったから。子どもが寝た後を勉強時間にあてた(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 いよいよ大型連休が始まった。普段は忙しく過ごしている人も、人生についてじっくり考えるチャンスだ。ゴールデンウィークは、過去に配信した記事の中から改めて読みたい人物ストーリーやその道のプロの言葉を紹介する(この記事は2022年11月20日に配信した内容の再掲です。年齢、肩書、日付等は当時)。

【写真】和田さんのスタジオに飾られていたミニチュア。よく見たら義母・平野レミさんの「レミパン」?

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 著書『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)が、レシピ本として異例の売り上げを記録している料理家・和田明日香さん。料理家として仕事をしながら日々、家族のためにごはんを作り、子どもとの会話も大事にしている。時間の使い方について聞いた。AERA 2022年11月21日号の記事を紹介する。

 おいしくて栄養バランスの取れた料理を紹介しながら食育にも力を入れる和田さんは、3人の子どもの母だ。仕事と子育てに追われる女性の多くは、なかなか自分の時間を持てないことにストレスを感じがちだろう。和田さんはどのような時間の使い方をしているのか。

「一人で映画を見たり、読書をしたり、ショッピングをしたりといった意味での自分の時間はなかなか確保できません。でもストレスはあまりないです。私の場合、仕事をしている時間が“自分の時間”と思っています。子育てから離れ、仕事を通じていろんな人とお会いする時間も私の人生にとって貴重です」

 一方で、家族と過ごす時間も確保している。和田家の子どもは、上から12歳、10歳、8歳。 3人と向き合う時間を何よりも大切にする。

「仕事でご一緒するみなさんにも協力いただいて、17時には料理家の顔を終えるようにしています。子どもが保育園に通っていた頃は、それがお迎えの時間でした。3人とも小学生になった今は“17時ダッシュ”をしなくてもいいのですが、子どもが生まれて以来、続けてきた生活スタイルを大きくは変えないようにしています」

 仕事を終えた和田さんの日課は、スーパーで買い物をしながら夕飯の献立を考えること。17時まで働いて17時半にお店に着き、18時過ぎに夕飯を作り始めるパターンが多い。

「逆算すると、何時頃までに○○を終わらせなければ晩ごはんの時間に間に合わない、という仕事のゴール時間が見えてきます。優先すべきことから逆算するのがクセ。逆算すればスケジュールは自然に決まります。スーパー通いが頻繁なのは、食材を目で確認しないと、その日に作りたい、食べたい料理が思いつかないからです(笑)」

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