パキスタン・アフガニスタン国境のカイバル峠を視察する皇太子さま(当時)と美智子さま=1962年1月、パキスタン

 上皇さま美智子さまの「世紀の結婚」から今年で65周年。おふたりの「あのとき」を振り返る(この記事は、2023年10月21日に「AERA dot.」に掲載した記事の再配信です。年齢、肩書などは当時のもの。

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 上皇后美智子さまが20日、89歳の誕生日を迎えた。民間から皇室に入り、皇族としての務めを果たす姿は、その華やかさとともに注目を集めてきた。そして美智子さまの意志と気品は、雅子さまや愛子さまたちへと受け継がれている。
 

「二十四歳の時、想像すら出来なかったこの道に招かれ、大きな不安の中で、ただ陛下の御自身のお立場に対するゆるぎない御覚悟に深く心を打たれ、おそばに上がりました」

 平成が翌年に終わる2018年10月の誕生日にあたり、皇室に入ったときのことをこのように振り返った美智子さま。
 

 昭和の時代、上皇さま(当時は皇太子)や美智子さまの外遊は、第2次世界大戦の生々しい記憶も傷跡も残るなかだったが、その華やかさ注目を集めた。
 

パキスタンを訪問し、ラホールからダッカに向かう際に見送りの人たちに笑顔で応える皇太子さま(当時)と美智子さま=1962年1月、パキスタン・ラホール空港
ボゴール宮殿で、インドネシア各地の衣装を披露した女性たちに話しかける美智子さま=1962年2月、インドネシア・ボゴール
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「育児は眠さとの戦い」だったが…