上條恵奈美さん(右)と西田隆維さん(撮影/写真映像部・上田泰世)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年4月1日号では、アナウンサーでフィットネスインストラクターの上條恵奈美さんと一般社団法人シャイニングの西田隆維さん夫婦について取り上げました。

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妻28歳、夫38歳で結婚。長男6歳、次男3歳、第3子を妊娠中。

【出会いは?】年に数回行われるマラソン大会に妻はリポーター、夫はアドバイザーや招待選手としてかかわっており、顔を合わせるように。

【結婚までの道のりは?】出会って約半年経った頃、夫が妻に結婚を申し込む。妻は何度も交際を提案したが、夫は「付き合う時間がもったいない」などと返答。妻が覚悟を決め、結婚に至る。

【家事や家計の分担は?】家事は主に妻。財布は一緒。

妻 上條恵奈美[37]アナウンサー/フィットネスインストラクター

かみじょう・えなみ◆1986年、沖縄県生まれ。オリオンビールキャンペーンガール出身。大学卒業後はアナウンサーとして活動。産後にピラティスの資格を取得し現在はオンラインレッスンや企業での運動指導を行う。休日はアナウンサー業

 知り合って日も浅く、仕事上の付き合いしかしていなかったのに、会うたび「結婚いつする?」。しかも「付き合いはしない」と言うし、断るにも判断材料がなくて。そのうち「そこまで言ってくれるなら幸せにしてくれるのかな」と思い、結婚しました。

 ふつう新婚って幸せじゃないですか。でも私は「これが結婚か」。彼はほどが過ぎる自由人で、私の話は聞かないし毎日大喧嘩。それが2年くらいして急に変わったんです。一度私が「もうダメだ」と思って離婚届を渡したんですが、彼は翌朝「え、何のこと?」ってすっかり記憶を封印していた。私も「えっ」となって話は終わり。でもその頃から私の話を聞くようになったかな。そんな予想外の言動にいつも驚かされますが、そこが彼の魅力でもあります。

 彼は人徳があるし、良い背中を見せてくれて仕事面では本当に尊敬しています。規格外のポジティブさがあり私も引っ張られている。いつもありがとう。強いて言えば、愛情表現が今後の課題ですね。

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