(写真はイメージ/GettyImages)

 離婚するべきか否か、という悩みに答えを出すのは難しい。脳内科医で、「脳の学校」の代表や加藤プラチナクリニックの院長も務める加藤俊徳(かとう・としのり)さんは、「漠然とした感情論を振り回すより『金銭面』『性格』など離婚したい動機をはっきりすることが大切」と話す。また、結婚3年未満と熟年夫婦の離婚では大切にしたいマインドが変わるという。加藤さんが監修した『脳ドクターが教える 脳とココロの引き寄せルール』(朝日新聞出版)から、離婚したい人へのアドバイスを抜粋して紹介する。

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 離婚したいといいながら、同時に「離婚は悪いことだ」とか「恥ずべきことだ」と思っていると離婚へのチャンスを引き寄せられません。まずは決意をしっかり固めること。それができたら、別れる理由、すなわち動機づけをできる限り明確にしておくことが大切です。

結婚期間3年未満の場合

 結婚していた期間が3年程度など比較的短い場合は「問題を早く解消したい」というのが動機になりやすいです。「もう顔を見るのも嫌なのよ!」「なんでもいいからとにかく別れてくれ!」のように、漠然とした感情論を振り回すより、その問題が金銭なのか、性格なのか、家族親族との折り合いなのかといった具体的な点を突き詰めたほうが、スムーズに別れられます。

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熟年離婚は別れる理由の質が異なる