メーガン妃とヘンリー王子(写真:AP/アフロ)

 イギリスのヘンリー王子(38)が9日、東京都内で行われるスポーツ振興団体のイベントに出席するため、4年ぶりに来日する。2020年3月にメーガン妃(41)とともに王室を離脱して私人となってからは、初の来日となるだけに、身辺警護はどうなるのかも注目される。

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 王室離脱後、ヘンリー王子とメーガン妃はアメリカでのセレブ生活が話題を集めてきた。だが、一部報道では、ヘンリー王子がアメリカの生活になじめずに“別居”しているのではとも報じられている。今回、メーガン妃は来日しない。

 相変わらず私生活が話題になっていることもあり、王室を離脱したとはいえ、ヘンリー王子への注目度はいまだに高い。もし英国政府から外交ルートで警備の要請がなかった場合、日本の警察は身辺警護をするのだろうか。

 テロ対策に詳しい公共政策調査会研究センター長の板橋功氏はこう語る。

「身辺警護について、ヘンリー王子とどのような契約が交わされているかにもよりますが、まずは、王子を招聘した主催者がセキュリティーを考えないといけない。ハリウッドスターが来日した際には、ほとんどが身辺警護専門の民間警備会社を雇っています。ただ、私人であっても、英国大使館から何らかの要請がある可能性はあります。たとえば、皇族の身分を離れた小室眞子さん、圭さん夫妻はアメリカのニューヨーク市に住んでいますが、ニューヨーク市警がかなり注意を払っているという話は聞きます」

 昨今、日本では安倍晋三元首相銃撃事件が起こったり、選挙演説中に岸田文雄首相に爆発物が投げ込まれるなど、公人を狙った犯罪が目立つようになった。

「かつての日本では一般人が銃器や爆発物を手に入れることは難しかったが、今はネットなどで製造方法が簡単にわかるようになり、手製の爆発物や銃器が容易に作れるようになりました。安倍氏の事件も岸田氏のケースも、容疑者は両方とも『ローンウルフ』です。つまり、1人で計画して1人で爆発物を造り、一人で実行する。それゆえ、未然に探知することは難しいのです」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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