ミート・パッキング・ディストリクトに2021年5月に開園した人工公園リトルアイランド。コロナ禍には大勢のニューヨーカーの癒しの場となった
ミート・パッキング・ディストリクトに2021年5月に開園した人工公園リトルアイランド。コロナ禍には大勢のニューヨーカーの癒しの場となった

 日々進化し続ける街、ニューヨーク。アフターコロナで街に活気が戻り、ニューヨークの主要産業の一つ、観光業も急速に回復している。夏の長期休暇に久々の渡米を計画している人にとって気になるのは、ポストコロナの現地事情だろう。ただでさえ移り変わりの激しいこの街では、移転や閉店はもちろん、再開発で新しいエリアが生まれ、チケット予約や支払いの方法のスタンダードも変化している。

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 7月に最新版が刊行されたガイドブック『ハレ旅 ニューヨーク』は、人気スポットからグルメ、ショッピングなど、最新の現地情報はもちろん、この街を楽しむために知っておくべきチップスもアップデート。今回はその『ハレ旅 ニューヨーク』から、押さえておきたいニューヨーク旅行の新常識を紹介したい。

■支払いもチケットもスマホが定着

 アメリカではコロナ以前から、クレジットカードがかなり浸透していた。コロナ禍で、カフェやレストランなど多くの飲食店がキャッシュレスに対応せざるを得なくなったため、いままでは現金しか使用できなかった個人商店もクレジットカードに対応。決済は、クレジットカードに付いているICチップをリーダーに読み込ませる方法のほか、非接触型のタッチタイプも多い。最近は、スマートフォンやスマートウオッチなどのスマートデバイスを使った決済システム、Apple PayやGooglePayで支払いができる店舗も増えている。

 飲食店や商店以外でも、キャッシュレス化は進んでいる。ミュージカルやメジャーリーグも、スマートデバイスにQRコードを表示させる「モバイルチケット」で入場するのが一般的。場合によって、アプリのダウンロードが必要な場合もある。紙のメニューを廃止してQRコードを読み取ってメニューを表示させ、スマートデバイスからオーダーするというレストランも増えている。

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観光するなら意識してほしい3つのこと