男性で最も多いがんの前立腺がんは増える傾向にあり、2019年に前立腺がんと診断された人は9万4748人です。50代から急に増え始め、70代後半から80代にかけてが最も多くなっています。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊21年目を迎えた2023年版では、2021年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「前立腺がん治療」の全国ランキングをお届けします。

【ランキング】前立腺がん治療数 全国1~10位の病院はこちら

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 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は21年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に30種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万6千枚を配布。2022年9月から23年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4845病院を掲載しています。

 今回紹介するのは、「前立腺がん治療」。主な治療法には、監視療法、手術、放射線治療、ホルモン療法、化学療法などがあります。がんの状態によって複数の選択肢があります。手術と放射線治療は、主に転移のないがんにおこなわれます。低~中リスクでは、どちらも根治を目的とした治療で、治療後の生存期間に大きな差がないといわれており、治療後の生活などに適した治療方法を選択する必要があります。(前立腺がんの詳しい解説はこちら

 がん診療連携拠点病院と、日本泌尿器科学会の専門医教育施設の1260病院を対象に調査した。2021年1年間の前立腺がん手術(前立腺全摘除術)と、放射線治療(根治目的)の総数で並べた全国ランキングです。前年の2020年の1年間の実績も記載しています。

≪前立腺がん治療・全国ランキング≫

1位:神奈川県立がんセンター(神奈川)/510件(前年1位、531件)

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2位は国立がん研究センター東病院、3位以下は