「Ebola: What you need to know」(App Storeのスクリーンショットより)
「Ebola: What you need to know」(App Storeのスクリーンショットより)

 2014年初頭から、西アフリカ各国で猛威を振るっている「エボラ出血熱」。その勢いはとどまることなく、発生国への滞在歴がある人を通じて、アメリカなどにも飛び火した。今のところ、日本国内ではエボラ出血熱の感染者は発生していないが、グローバル化が進んだ現代では、決して「対岸の火事」ではないのだ。日本人も、エボラ出血熱について、ある程度の知識や情報を入れておく必要があるだろう。特に、海外出張の多いビジネスマンにとっては、最新の感染に関する情報を知っておくことはとても重要だ。

 そんななか、医療関連サービスや医療情報を提供している国際的な企業「インターナショナルSOS」の日本法人「インターナショナルSOSジャパン」は、11月19日から、エボラ出血熱の最新情報などを知ることができるスマートフォン向け(iOS版およびAndroid版)の無料アプリ「Ebola: What you need to know」を提供している。

 このアプリでは、エボラ出血熱の概要の説明に始まり、感染に関する最新情報、感染が確認されている場所を示した地図、感染が拡大している地域に行く際の注意点をまとめた動画などを紹介している。また、緊急を要する情報が入った場合は、プッシュ通知でリアルタイムに情報を届けてくれるしくみになっている。残念ながら、今のところ、言語は英語のみで、日本語での説明はない。ただ、アイコンを効果的に使用しているため、文章が読み取れなくてもさほどの問題はない。

 例えば、概要を説明する部分では、感染後2~21日後に「発熱」、「だるさ」、「嘔吐」、「出血」といった症状が現れるといったことが分かりやすく説明されている。また、「どのような経路で感染するか」、「なぜ西アフリカの国々で感染が拡大しているのか」、「感染が拡大している国に行く際には、どんなことに気をつけたらいいのか」などが、アイコンを見るだけで直感的に分かるようになっている。

 観光目的で、西アフリカの国々に行く日本人はそれほど多くない。しかし、商社やエネルギー開発に携わる企業などで、西アフリカで働いていたり、今後行く予定があったりする人は意外と少なくないのではないだろうか。そのような人には、このアプリを入れておき、最新情報や予防に関する知識を入れておきたいところだ。