写真提供:ワンコット
写真提供:ワンコット

 愛犬家にうれしい施設が、横浜元町・中華街に4月、オープンした。屋内では日本最大級、ワンコのための複合施設「WANCOTT(ワンコット)」だ。

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「ひろーい」「かわい~い」「あかるーい」

 見学中、何度も出てしまったこのセリフ。果てしなく遠くに見えるワンコ。

 こんなに広い屋内ドッグラン(「ドッグパーク」)がこれまで首都圏にあったかしら。その広さを聞いて、また驚いてしまう。なんと600平方メートル!

「おーい。うちのわんこ~」

 声が届く気配ゼロ。こんな広かったら大型犬でもうれしい……。

 こんなに広くて、きれいな「ドッグパーク」の利用料は1時間たったの500円。

 広いのはドッグパークだけではない。24時間体制のケアのホテルは、106室もある。キャビンル型が1泊7800円、スタンダードが12000円と少々お高めの印象だ。一番高いスイートルームは1泊35000円と、人間並み……いや人間以上か。

 さらに、ワンコのトレーニングプログラムまである。「トレーニングスタジオ」では、パピー、思春期、アダルトの3クラスに分けられたトレーニングプログラムを、ワンコの性格や環境にあわせて受けられる。個人レッスンもあり、教育をしっかり行うことができる。

 さらに運動スペースも充実している。獣医師と看護師の医療スタッフがサービスを提供する「リハビリ・フィットネス」は、水中トレッドミルに、陸上トレッドミル、サーフバランスボード、バランスボールなどなど。もちろん全部ワンコ用。ワンコが高齢化して、筋力が衰えてもここにくれば、獣医師がリハビリまでしてくれる。

 でも愛犬家にとって一番つらいのは、ワンコの介護。痴呆で徘徊が始まって自宅でケアしようと思ってもどうしてもできないという事情もある。これまで老犬のケアの施設はそれほど多くなかった。でも、ワンコットには、「老犬・介護ホーム」まである。

 専属看護師が24時間体制で老犬・介護犬を見守るホームで、リハビリトレーナーや、ドッグトレーナーが、獣医師と連携しているから、ワンコがずっと健康でいられそう。

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