泡と同じく「水」で盛り上がれるイベントが「MIZU MATSURI 2016 The SPLASH」だ。約1500人ずつが敵味方に分かれて水風船を投げ合う「ウォーターバルーンバトル」や、水鉄砲で撃ち合いながらランコースを駆け抜ける「ウォーターガンウェーブ」、ビール掛けならぬ炭酸水を掛け合う「ソーダファイト」などチーム対抗イベントが目白押し。子どもも楽しめる「巨大ウォータースライダー」や、膨らむ特大水風船のスリルが味わえる「スプラッシュビッグバルーン」も。日が落ちたら、音と光が融合した盆踊り「SPLASH BASH」で水にまみれて踊ればムードは最高潮だ。

●畳雑貨に鉛筆彫刻に

 夏フェスはアウトドア派だけの特権ではない。インドア派に注目してほしいのが、東京ビッグサイトで2日間開催される「HandMade In Japan Fes’2016」だ。会場にはものづくりに情熱を傾ける全国5500人以上のクリエイターの作品がずらり。ファッション、アクセサリー、インテリアなどあらゆるジャンルの手作り品に出会える。

 今年は特別企画として、日本のものづくりの素晴らしさを知ってもらおうと「大人の夏祭り」をテーマに、オリジナルの作品展示も開催。群馬県桐生市特産の畳を使った松屋畳店の畳雑貨や、本物のパンをランプに変身させたモリタ製パン所の「パンプシェード」、SoHsHi hiRatAの数ミリの精巧な鉛筆彫刻作品などが並ぶ。

 また“フェス”の名にふさわしく、スチャダラパーやbirdなど14組のアーティストによるライブや、DDTプロレスリングによる路上プロレスパフォーマンス、無農薬野菜や果物を集めたファーマーズマーケットもあり、お祭り感満載だ。

 主催するのはCreema。10年に、手作りの作品をクリエイター自らが値付けして売るオンラインクリエイターズマーケットを立ち上げ、今や日本中から200万点以上の作品が集まる人気サイトへと成長させた。ハンドメイド品を事業化する過程で、いくつかの壁にぶつかったという。

●自分だけの熱狂を

「CtoCコマースという仕組みが定着していなかったこともありますが、“一点ものの作品を買う”という価値観やカルチャー自体が、一部の人々にしかなかったことが一番の壁でした。どうやったらこの価値観やカルチャーを広げられるかを考え、まず取り組んだのが“リアル展開”でした」(イベントDiv統括の大橋優輝さん)

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