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ひまわりの約束
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 日常で音楽を楽しむ場所の一つがカラオケだ。スナックからカラオケボックスまで。世代間格差がいわれる中、世代を超えた娯楽として定着している。SONYのウォークマンと並ぶ、日本発の世界に誇れる音楽機器だ。

 その人気曲の傾向も最近では変わってきている。

「以前は発売されたばかりの新しい曲がランキングの中心でしたが、ここ数年は長く愛される曲が増えてきた。歌詞に共感できる曲、心に訴えかける曲が定番として残る傾向にあります」と、JOYSOUNDを運営する株式会社エクシング編成企画部の鈴木卓弥さんは語る。

 同社では毎年、1千万人以上の会員が歌唱した回数に基づく10代から60代の年代別ランキングを発表している。

 10代や20代はアニメ、60代以上は演歌が強いなど世代によってランキングには大きな差が表れているが、15年の年間ランキング1位となった秦基博の「ひまわりの約束」は、主題歌となった映画「STAND BY ME ドラえもん」のテレビ放送をきっかけに人気に火がつき、60代を除く全ての世代で上位となった。年間3位となった中島みゆきの「糸」も、リリースされて20年以上が経った今、CMやカバーをきっかけに若い層からの支持を広げている。

「『糸』は結婚式の定番ソングにもなり、幅広い層に愛される一曲になっています」(鈴木さん)

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