2013年12月、日本維新の会に離党届を提出して会見する東国原英夫氏。ニンマリ顔の裏で考えている次の一手は…… (c)朝日新聞社 (撮影/越田省吾) @@写禁
2013年12月、日本維新の会に離党届を提出して会見する東国原英夫氏。ニンマリ顔の裏で考えている次の一手は…… (c)朝日新聞社 (撮影/越田省吾) @@写禁

 宮崎市の中心部に建設中の1棟の高級マンション。少しずつ出来上がっていく建物に、県政関係者は戦々恐々としている。ファミリータイプの一室を、前の県知事、東国原英夫氏(56)が早々に購入しているからだ。

 周囲が気を揉むのは、東国原氏がそこでいっしょに暮らす相手のこと。というのも、地元の秘書を含む複数の側近たちが最近、東国原氏の「再婚が近い」と触れ回っているのだ。地元の民放幹部はこう身構える。

「宮崎県庁の臨時職員だったAさんと、彼女の誕生日にあわせて春に結婚するって言ってたよ。二人で暮らすため、あのマンションを買ったんだと。あんな男が身を固めて新居まで構えるとなると、いよいよ県知事選への出馬が現実味を帯びてくるよ」

 いまの県知事は来年1月が任期満了だが、東国原氏はこの1月上旬まで都知事選への出馬が取り沙汰された。実際、複数の仕事仲間には「出馬に向けて準備を進めている」と打ち明けていたが、細川護熙元首相の立候補が浮上してから「(出馬は)2千%ない」と完全否定するに至った。再婚話が流布されるのは、その直後からだ。

「東京」で勝てないから「宮崎」に戻る──そんなふうに見てとれるが、それでも宮崎ならば「チャンスはある」(永田町関係者)というから驚くほかない。

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