営業で大人気のダンディ坂野さん(事務所提供)

時間ができて幼稚園の送り迎えも

 一方でテレビの露出は減り、週末は地方営業に飛び回る日々となった。本人のなかでは、ブレーク時と今はどちらが充実しているのだろうか。

「僕のなかでは、全盛とまではいかないですけど、今、結構いいなって思ってるんです。営業もがっつりやって、CMも頑張って。殺人的なスケジュールをこなしていたときって、『自分って何もできないな』って思うことが多かったんです。それまでお笑いライブに出て、『ゲッツ!』しかやってなかった30過ぎのおじさんがテレビに出てもやっぱり対応できないんですよ。それで、『うわぁ……』って頭抱えてましたね。今のほうがモチベーションを保って仕事に取り組めている気がします」

 ブレークから数年すると仕事も落ち着き、余裕ができたことで、夫婦で過ごす時間も出てきたという。

「忙しかったときは、妻とどこにも行けなかったんです。当時、子どもはまだいなかったんですけど、せっかく一緒に暮らしていたのに、妻との時間がとれなくて寂しかったですね。ずっと仕事で家を空けてて、夜中に帰宅して、少し寝て、翌日、すぐに仕事に向かう生活でした。でも、ブレークから数年経つと休みも増えて、予定が立てやすくなりました。お正月にはハワイに1週間行ったりできたので、妻もとても喜んでいました。子どもが生まれてからは、幼稚園の送り迎えや育児もできてますし、妻も今の僕のスケジュールが一番いいみたいです」

暮らしとモノ班 for promotion
「昭和レトロ」に続いて熱視線!「平成レトロ」ってなに?「昭和レトロ」との違いは?
次のページ
「もしかしたら秀才かもしれない」