約30億円をかけた秋篠宮邸の改修工事をめぐる批判は、おさまる気配がない。秋篠宮さまは11月30日に58歳を迎え、その会見での説明の内容が注目された。しかし、これまでの説明をほぼ踏襲し、説得力に乏しい内容だった。元宮内庁職員も「意図的にわかりづらくしているのでは」と指摘する。
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「私自身がかなりぐずぐずしていた。非常にタイミングとして遅くなったなというのが反省点」
11月30日に誕生日を迎えた、秋篠宮さまの記者会見。宮内記者会の最初の質問が、秋篠宮邸の改修をめぐる「問題」についてだった。
また、秋篠宮さまは、次女の佳子さまが改修工事中の仮住まい先だった「分室」(旧御仮寓所)で「ひとり暮らし」をしていることを公表するまでに時間がかかったことにも触れ、
「この家のどこに誰が住んでいるということは、もともと公表していない」
「やはりセキュリティ上のこともある」
と述べた。
その一方、改修工事にあたって「経費削減」がどれだけできたか、具体的な金額が示されることはなかった。
「削減額」もナゾのまま
問題の経緯を振り返る。
秋篠宮邸は老朽化が進んでいた一方、国内外の賓客を接遇する機会も多いことから、30億円をかけて増改築工事することになった。ご一家は、9億8千万円をかけて新築した「御仮寓所(ごかぐうしょ)」に、2019年2月から仮住まいをしていた。
結婚前の長女・小室眞子さんを含めたご一家で話し合った結果、家族5人分の私室を造ると予算が増えると判断。「経費削減」のために眞子さんと佳子さまの私室は造らず、佳子さまは「御仮寓所」でそのまま「ひとり暮らし」を始めることになった。