
SNSを中心に広がる反ワクチンのデマ。鳥海不二夫・東大教授が分析したところ、その発信源の大部分は29アカウントが占めるという。デマにだまされないためにはどうすればいいのか。AERA 2021年9月6日号で鳥海教授が語る。
【最新データ】こんなに違う!3社各ワクチンの副反応を徹底比較
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私は今年1月から7月にかけて、ワクチンに関するツイート約6300万件を収集し、「デマ」の分析を行いました。
デマを発信する人たちは、医師やスピリチュアル系、いわゆる保守派の人や、逆にリベラル側など様々。内容も大きく分けて「副反応で死んだことが隠されている」といった“副反応系”と、「ワクチンなど効かない」というのが多いです。
ワクチンに関しては内容の真偽もさることながら、ワクチンに反対したい人が、反対するための道具として使っている側面もあるようです。
いわゆる“反ワクチン系”のツイートは、その投稿総数の約50%の出所が、「29のアカウントによる投稿」を多数の拡散者たちがリツイートを重ねていたこともわかりました。29アカウントによる投稿が、リツイートでものすごい勢いで拡散していった。総投稿数は1月から7月の間に約11万件ありました。