(写真:BOOKSTAND)
(写真:BOOKSTAND)

 書籍や読者をよく知る全国の書店員の投票によって選出される「本屋大賞」。そのノミネート作品が、1月21日(火)に「本屋大賞」公式サイト上で発表されました。

 「本屋大賞」が一般の文学賞と異なる点は、オンラインを含む、新刊本を扱う書店の書店員が選出する文学賞であるということ。17回目を迎える2020年は、全国477書店、書店員586人から投票がありました。

 その集計の結果、絞り込まれたノミネート作品は、以下のとおりです。

■2020年本屋大賞ノミネート(作品五十音順)

『線は、僕を描く』砥上裕將/講談社

『店長がバカすぎて』早見和真/角川春樹事務所

『夏物語』川上未映子/文藝春秋

『熱源』川越宗一/文藝春秋

『ノースライト』横山秀夫/新潮社

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人/双葉社

『ムゲンのi』知念実希人/双葉社

『medium霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼/講談社

『ライオンのおやつ』小川糸/ポプラ社

『流浪の月』凪良ゆう/東京創元社

 本屋大賞を受賞した作品は、2004年の第1回目で大賞を受賞した小川洋子さんの『博士の愛した数式』、第9回目(2012年)の三浦しをんさんの『舟を編む』、第16回目(2019年)の瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』など、出版不況と言われるなか、全作品がベストセラーとなっています。また、大賞受賞作品の映画化やドラマ化も好評です。令和最初となる「2020年本屋大賞」は、どんな作品が大賞に選ばれるのでしょうか。

 大賞を選出する2次投票は、1次投票を行った書店のみが参加可能。大賞は、4月7日(火)に発表予定です。

■本屋大賞 公式サイト

http://www.hontai.or.jp