2016年、"ゲス不倫"というフレーズが流行語になるなど、世間で話題となった、著名人の相次ぐ不倫騒動の数々。今年に入ってからもなお、浮気・不倫報道は跡を絶ちません。



 しかし、そうした浮気や不倫問題は決して他人事ではなく、身近でも十分起こり得る可能性が。高草木陽光著による本書『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』では、"夫は、安心で浮気する""妻は、不満で浮気する"のだといいます。



 本書によれば、浮気をする男性は大きく二つのタイプに分けることができるそう。ひとつは、気に入った女性を見ると、あの手この手で落としにかかる、根っからの浮気性の"ハンタータイプ"。



 もうひとつは、安定した幸せが目の前にあるのに浮気をしてしまい、浮気がバレて初めて事の重大さに気づく"幸せボケタイプ"。そしてこの幸せボケタイプこそ、一般的に多いケースであり、深刻な問題になりやすいのだといいます。



 では、夫が幸せボケタイプの浮気をしないように、妻はどのような対策をとれば良いのか。夫婦問題カウンセラーとして、約7年間で7000件もの夫婦間、家族間、男女間に起こるさまざまな問題に向き合ってきたという著者は、"夫に関心をもつこと"が重要だと指摘します。



 「夫は子ども以上に『かまってほしい』と思っている"かまってちゃん"だと、世の妻たちは認識しておきましょう。『関心をもっていますよ』と、大げさアピールがちょうどいいのです」(本書より)



 一方、"不満で浮気する妻"に対して、夫はどのような対策をとれば良いのか。高草木さんは、世の夫たちへ次のようにアドバイスします。



 「夫は日頃から、もっと妻をほめてください。妻をほめない夫が多すぎます。日本の男性は『女性をほめる』のが苦手です。女性は、歯が浮くような特別なセリフを求めているわけではありません。妻は『いつもありがとう』という言葉や『今日はいつもと感じが違うね』『この料理美味しいね!』という、そんな"さり気ないひと言"を待っているのです」(本書より)



 このように本書では、夫婦のあいだに生じる38もの問題を取り上げながら、男女の物事の捉え方の違いを解説。そして具体的に、夫は妻に対して、妻は夫に対してどのように接すれば良いのかアドバイスしてくれます。



 疲れているときには黙っていてほしい夫、気づいてほしい妻。会話においてハッキリ言ってほしい夫、本心を読み取ってほしい妻など、日常のさまざまな場面での男女の考え方の違いを知ることは、必ずや夫婦関係にプラスに作用してくれるはずです。