年末年始のお休みは海外旅行、という人も多いと思いますが、気候や行く先、スケジュールに応じて、スーツケースに何をどれだけ入れたらいいのか、悩みどころも多い"旅"の準備。いつもスムーズに行なえているでしょうか?



 「旅は、スーツケースを引っ張りだして旅じたくをすることから始まる。あれやこれやとたくさんの服を並べて、持っていくものをどれにするか悩む。出張でもヴァカンスでも、荷物はなるべくコンパクトにまとめて、コーディネートに振り回されるストレスから解放されたい。その思いは誰にでもあるはず。それに旅先といってもおしゃれな格好で過ごしたい」(本書より)



 このように述べるのは、弾丸出張にヴァカンスにと数々の旅の経験を重ねてきたという佐藤治子さん。自身、幾度となく失敗を繰り返すうち、次第にコンパクトな旅じたくができるようになってきたといいます。



 そんな佐藤さんが、旅に持っていく洋服を選ぶ際、ポイントとしているのは次の7点。



① テーマカラーとアクセントカラー(差し色)を決める。

② メインになるジャケットを決める。

③ 組み合わせるトップスとボトムスを決める。

④ スケジュール(日程)に合わせてコーディネートを組んでみる。

⑤ 着まわし出来ないアイテムは外して、不足しているアイテムを足す。

⑥ 靴とバッグ、巻物、その他のアクセサリーを置いてみる。

⑦ 後に、上に羽織るコートを決める。



 そして選んだ洋服をすべて床に平置きに。すると、差し色の割合もわかり、靴もアクセサリーも汎用性のある形と色を選びやすくなるのだといいます。



 さて、洋服、バッグ、靴、本、常備薬、ソーイングセットなど、スーツケースのなかに一通り必需品を入れたならば、旅じたくはとりあえず無事終了。そしてここに、現地では調達できず、軽くてかさ張らないものの、あると一層快適に過ごすことのできるグッズを加えれば、旅の楽しみは倍増。出張であれヴァカンスであれ、滞在時に心の余裕も生まれます。



 旅の準備だけでいつも疲れてしまうという方、出発の時点ですでにスーツケースがいっぱいになってしまうという方、旅先でいつも何か足りないという状況に陥りがちな方、本書『スーツケースの中身で旅は決まる』を参考にしてみれば、そのストレスから解放されるかもしれません。