世界各国にある、個性豊かなさまざまなカフェやレストラン。そのなかには、一風変わった景色を楽しみながら、食事をすることのできるところも。



 フィリピンの首都マニラから車で2時間ほどのところにある、サン・パブロ市の広大なリゾート、ヴィラ・エスクデロ・プランテーション・アンド・リゾート内の "ラバシン・ウォーターフォール・レストラン"。ここでは、滝の下に竹製のテーブルが設置され、流れてくる水に足を浸しながら、伝統的なフィリピン料理を味わうことが可能。高温多湿なフィリピンでは、納涼スポットとしても人気なのだといいます。



 続いて、アフリカ大陸の東海岸、インド洋上にあるザンジバル島。その南東部の海中、岩の上に立つのは、その名も"ザ・ロック"という一軒家レストラン。海中の岩の上という立地から、レストランへのアクセスは干潮時には徒歩、満潮時にはボートとのこと。海風が吹き抜ける店内からインド洋を眺め、ロブスターなどのシーフード料理を楽しむことができるのだそうです。



 一方、海のなかの眺めを楽しむことができるというのは、モルディブ・ランガリ島のラグジュアリーリゾート、コンラッド・モルディブ・ランガリ・アイランド内の海中レストラン"イター・アンダーシー・レストラン"。海面下5メートルに設置されたアクリル樹脂製のレストランでは、180度広がる海のなかの眺めを堪能しながらコース料理を味わうことができます。



 このように世界各地には、多彩な景色を眺めながら食事をすることのできる、趣向を凝らしたカフェやレストランの数々が見受けられますが、そのなかには店内の眺めこそが素晴しいものも。



 1894年創業、当時世界でもっとも美しいカフェと呼ばれ、多くの文化人で賑わったというのは、ハンガリー・ブダペストにある"ニューヨーク・カフェ"。第二次世界大戦後に休業した時期もありましたが、2006年ニューヨーク・パレス・ボスコロ・ホテルのカフェとして営業再開。往年の豪華さを取り戻した店内の意匠を眺めながら、伝統的なハンガリー料理を味わえるそうです。



 本書『世界の個性派カフェ&レストラン』では、世界各地のユニークな157ものカフェ&レストランを写真を中心としながら紹介。訪れる地域に、本書にて掲載された一軒があったならば、ぶらりと立ち寄ってみるのも旅の良い思い出になるかもしれません。