ふらりと入った喫茶店で出合ったミルクセーキ。一口にミルクセーキといっても、材料の配分、作り方、見た目、味はそれぞれの喫茶店によって異なるようです。


 そんな中、これぞミルクセーキ、というバランスの良い味を楽しめるのは、高田馬場の駅前にある創業47年以上だという"ロマン"。幅広い客層で賑わう店内の一角には、"関ジャニ∞ウィズエイター様"と書かれた札の置いてある席が。


 実はこのロマン、映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』のロケ地であり、札の置いてある席は関ジャニ∞の安田章大さんが座った場所だということで、ファンの間では聖地となっているのだといいます。聖地巡礼も大歓迎だというロマン。純喫茶に行ってみたいけれど敷居が高そう、と思っていらっしゃる方でも入りやすい一軒かもしれません。


 あるいは、東京スカイツリーのお膝元、押上にある昭和10年開店の"喫茶 珈生園"。卵の風味がしっかりときいている、やさしい味だというこのお店のミルクセーキは、なんと温かいもの。レアなミルクセーキを飲んでみたいという方にはオススメの一軒です。


 メニューに存在していても、あまり気に留めていなかった方も多いであろう"ミルクセーキ"。本書を読んだあと喫茶店を訪れれば、能町さんならずとも思わず頼んでみたくなるはずです。