昨今、しばしば問題となっているSNS疲れ。知人や友人がFacebookやTwitterなどで、リア充な生活を披露しているのを目にし、自分の平凡な生活と比べてしまいストレス状態に陥ることを指します。



 このSNSを通じての"幸せくらべ"について、柴門さんは本書でこう解説しています。



「嫉妬と言うのは、つまるところ自分と誰かを比べて、自分の方が劣っていると自覚したときに湧き上がってくる感情です。自分と同等、もしくは以下と思っていた人間が自分を差し置いて幸せになってしまったりしたときに、うまいことやりやがって...という気持ちがフツフツと湧き上がってくる」



 幸せくらべの根底には、それぞれが不安を抱えていると指摘する柴門さん。他人の幸せを気にしたり、他人から自分の幸せがどう映っているのかも気になる。SNSでことさらに幸せぶりを強調するのは、不安の裏返しだというのです。



 本書では嫉妬との向き合い方や解消法も多数紹介されています。そして最後には、この本のタイトルともなった「バカボンのママはなぜ美人なのに嫉妬されないのか?」の秘密を著者独自の見解から解明。「美人のママにいけてないパパ」。一見不条理なこの組み合わせにこそ"嫉妬を克服するヒント"が隠されていたと柴門さんは分析します。嫉妬を克服するというバカボンのママの秘密とはなんなのか。知りたい方はご一読ください。