「私は子どものとき、なぜ『バカボンのママ』が美人なのかが不思議でした」



 こう語るのは「東京ラブストーリー」や「あすなろ白書」などを生み出した人気漫画化の柴門ふみさん。彼女は今までの人生で数々の嫉妬を経験し、そのことを考えるときは決まって"バカボンのママ"のことを思い浮かべていたそうです。



 どうしてあれほど美人で聡明で優しく、非の打ち所のない女性なのにバカボンのママは嫉妬されないのだろう? 本書『バカボンのママはなぜ美人なのか』は、そんな疑問から始まります。



 本書第2章「女は一生幸せくらべ」では著者自身の体験も交え、さまざまな要因から発生する嫉妬の数々を紹介。"容姿""育ち""学歴""持ち物"などなど、そして最後は"家族"に対する女の嫉妬を取り上げています。



 嫉妬はあらゆる場面で生まれるもの。最近では、SNSなどが嫉妬を生み出す"震源地"となっているようです。



 柴門さんも本書でこう言います。



「最近、ブログやSNSの広がりによって、新しい幸せ自慢の形が出来たと思います。家族に関する話題や写真をアップして、素敵な旦那さん、可愛い子ども、素敵な家、といったものをアピールする」(本書より)

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