聖徳太子、空海、藤原道長、源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、勝海舟、西郷隆盛......といった、日本史上にあらわれた偉人たち。その偉業の数々は広く知られるところですが、それぞれの身長や体重がどの程度だったか、想像がつかないのではないでしょうか。



 医師・歴史小説家である篠田達明さんは『日本史有名人の身体測定』において、遺体の計測、古文書の記述、肖像画、人相書、本人の縁故者の証言など、肖像写真(幕末・明治以降)、本人の遺品、身体計測の記録、外務省発行のパスポートなどを手がかりとし、古代から昭和にいたるまでの偉人たち132名もの身長・体重を分析。寿命や持病、死因なども含め、身体計測を試みています。



 歴史に名を残した偉人たちの身体、健康状態。本書で紹介される132名のなかから、ここでは徳川歴代将軍たちのうち、初代から十代目までのそれらを少し見てみましょう。



 まず、江戸幕府初代将軍の徳川家康は、身長159センチ、体重70キロ、体形は肩幅が広くずんぐりむっくりの肥満体。ちなみに当時の男性の平均身長は157センチだったそうです。



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