伏見稲荷
伏見稲荷

 いま訪日外国人観光客に、どの観光スポットが人気なのか、予想がつくでしょうか。

毎月3億5000万人を超える旅行者が利用している、世界最大の旅行口コミサイト"トリップアドバイザー"に寄せられた、外国人旅行者の口コミをもとに決定された"外国人に人気の日本の観光スポット"ベスト50を紹介している本書『行ってよかった 外国人に人気の日本の観光スポット』を参考に、さっそくそのランキングを見てみましょう。



 堂々の第1位は、全国約3万社にものぼる稲荷神社の総本宮、京都府京都市にある"伏見稲荷大社"。どこまでも続く朱塗りの鳥居の姿は、神秘的に映るようです。「京都に1週間滞在し、ほかの神社や庭園、寺院をたくさん見ましたが、何よりも圧倒されました!数千を数える膨大な鳥居は圧巻」(ELondonTravellerさん/イギリス)や、「夕暮れ後、暗くなってから行きましたが、ライトアップされていました。幻想的な雰囲気が漂っていておすすめです。迷路に迷い込んだような不思議な感覚。京都のほかの寺院にはない空気を感じてください」(LeoneSusさん/マレーシア)といった声が。



 続く第2位は、広島県広島市の"広島平和記念資料館(原爆ドーム、平和記念公園)"。原爆の悲惨さを伝え、平和を訴えるシンボルとして、考えさせられるところが多いようです。



 第3位は、同じく広島県の廿日市市にある"嚴島神社"。海に浮かぶ寝殿造りの社殿と、本社拝殿から約200m沖に立つ大鳥居の美しさは、多くの観光客の心を捉えているようです。

「3回訪れているが飽きることがない。晴れた日に輝く朱塗りの寺院、霧雨の中の神秘的な姿、干潮時、満潮時、夕方、夜景、どれも言葉では言い表せないほど美しい」(momo Tさん/アメリカ)といったコメントが寄せられています。



 ランキングはその後、第4位に奈良県奈良市の"東大寺"、第5位に京都府京都市の"禅林寺 永観堂"、第6位に長野県山ノ内町の"地獄谷野猿公苑"、第7位に和歌山県高野町の"高野山奥之院"と続きますが、第8位には日本人があまり知らないであろう少し意外なスポットが。

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