近年、履き心地の良さや健康効果を期待し、ふんどし愛好家が増えています。デザイン性に優れた製品も増え、さらに冷え・むくみなどの女性特有の症状にも効果が認められることから、若い女性の愛用者もジワジワと増えつつあるのだとか。



 そんなブームの仕掛人こそ、書籍『人生はふんどし1枚で変えられる』著者の中川ケイジさん。



 サラリーマン時代に営業マンをしていたという中川さんは、ストレスフルな毎日を続けた結果、ついに身体が悲鳴を上げ、症状がなかなか改善しない「遷延性(せんえんせい)鬱病」を発症し会社を休職。そんなときに衝撃を受けたのが、ふんどしの履き心地の良さ。試しに履いてみたところ、なんもいえない開放感に魅了されたそうです。



 ところが当時の通販サイトでは、なかなか満足できるデザインのものがありません。そこにビジネスチャンスを感じた中川さんは会社を退職、なけなしの貯金30万円を元手に起業。"オシャレなふんどしを世に出したい" という思いから、デザイン性と機能性にこだわった「SHAREFUN(しゃれふん)」ブランドを立ち上げたほか、「一般社団法人日本ふんどし協会」まで設立します。



 さらに語呂合わせで、バレンタインデーと同日の2月14日を「ふんどしの日」に制定してメディアに取り上げられる機会を増やすなど、自社ブランドのみならず、ふんどし業界全体の底上げを目標に据えました。

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