赤ちゃんが生まれたら、お風呂に入れるのは父親の役目という家庭は多いのではないでしょうか。おっぱいが出ない父親にとって、スキンシップができ、子どもと二人きりで過ごせる入浴タイムは、かけがえのない時間。近々パパになる予定の人だけでなく、いつかはパパになりたい人も、その日のために準備をしておいた方がよさそうです。



 『生後すぐからできる赤ちゃんのリズム体操』の著書があり、20年以上、母子保健指導の現場で活躍する助産師の川島智世さんは、とくに寒いこの時期の沐浴のポイントを「外洗い」だと話します。子育て情報サイト「出産準備サイト」でそのやり方を詳しく語っていますが、これは裸にした赤ちゃんをベビーバスの中で洗うのではなく、外で着衣のまま、頭と顔を洗うもの。



 裸の時間も、赤ちゃんをお湯につけている時間も短くて済むので、"首が座っていない赤ちゃんをお湯につけるのがこわい"という新米パパにもおすすめのやり方だそうです。



 また、「フットボール抱き」も覚えておきたいワザ。ひじから手先までで赤ちゃんの体全体を支え、赤ちゃんの両足先を二の腕に挟むと、安定感が増します。赤ちゃんが沐浴の途中で泣いたり、手足をバタバタさせたりしても、ラグビー選手がボールをしっかりと持って落とさないように、親も赤ちゃんを落とさずに済みます。



 抱っこさえ自信のない人には、赤ちゃんをお風呂に入れるなんて、大げさにいえば"夢のまた夢"かもしれませんが、「最初はちょっと緊張しても、3~4回ぐらいやっているうちに慣れてきます」と川島さん。まずは、イメージトレーニングから始めてみてはいかがでしょうか?