朝食といえば、健康づくりやダイエットに欠かせない食習慣ですが、バタバタとしてしまう朝はどうしてもご飯を抜いてしまいがちです。昨年12月、厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査」の結果によると、朝食の欠食率は、男性は全体の14.4%、女性は9.8%で、性・年齢階級別にみると男女ともに20代で最も高く、男性で30.0%、女性で25.4%。この数字からも分かるように、働き盛りの若い人ほど朝食を抜いてしまう傾向があるようです。



 確かに、朝から白米と味噌汁を用意したり、パンを焼くという作業は、習慣化していない人にとっては少し面倒に感じてしまうでしょう。ところが、ここ2~3年の間で、特に若者の朝食事情が大きく変わりつつあるようです。穀物やドライフルーツを混ぜたグラノーラの"台頭"です。ザクザクとした食感に甘酸っぱいドライフルーツが入ったグラノーラは、おいしく手軽で、栄養満点と、朝食にうれしい三拍子がそろった食べ物として、人気が急上昇中。



 そんなグラノーラブームの火付け役となったのが、カルビーから発売されている「フルグラ」。同商品は1991年に「フルーツグラノーラ」という名称で発売し、2011年に現在の名前にリニューアルしたロングセラー商品ですが、今から3年ほど前の2012年に大ブレーク。それまで年間の売上は30億円台でしたが、2012年度には63億円と急成長。その後も右肩上がりで売上は伸び続け、同社からはさまざまなフレーバーやヨーグルトとのセットなど、新商品も続々と登場しています。



 ブームの波に乗って、最近では都内を中心にグラノーラ専門店などもオープンしていますが、実はこのグラノーラ、自分で作ることもできるのをご存知でしょうか? 主婦の友社から出版されている人気のレシピ本「作りおき」シリーズの中の『作りおきスイーツ』には、かわいらしい写真つきでこのグラノーラのレシピも掲載されています。



 作り方はとてもシンプル。食べやすい大きさに切ったナッツやオートミールを、メープルシロップとサラダ油を加えてよく混ぜ、170度に予熱しておいたオーブンでカリッと焼きます。冷めないうちにドライフルーツを混ぜれば完成です。手作りグラノーラの保存期間は常温で1週間が目安。週末に作れば、1週間分の朝ごはんができあがります。



 ちなみに、同書は「第2回 料理レシピ本大賞」のお菓子部門で大賞を受賞した良書。グラノーラの他にも、これからの季節に食べたい「栗の渋皮煮」や「栗きんとん」や、一度つくれば1週間以上もつスイーツのレシピが満載です。



 朝食にもおやつにもピッタリのグラノーラ。まずはこの週末、キッチンに立って手作りしてみてはいかがでしょう。