誰にでも訪れる老化現象のひとつ、老眼。パソコンやスマホなどを使用し、目を酷使する時間も増えたため、最近では40歳前、早い場合は20代後半でも老眼の症状を訴える人が増えているといいます。



 では、自身の現在の老眼度がどのくらいか、早速チェックしてみましょう。本書『老眼をあきらめるな!』によると、以下の項目で該当するものが多い人ほど、老眼が始まっている可能性ありなのだとか。



・ スマホ、新聞、本などの小さい字を、手元から離したほうが読みやすい(近視の人は、近視用のメガネをはずしたほうが読みやすい)

読書や裁縫など目を使うのが億劫になり、手元の作業に集中できない

・ 薄暗いところで小さな字が読みづらくなった

・ 昼間に見えていたものが、夕方になると見えにくいと感じるようになった

・ ピントが合うまで時間がかかるようになった

・ 身体に異常がないのに、肩こり、頭痛が治らない

・ 近くのものがよく見えず、見ようとすると疲れる。気づくと眉間にしわが寄っている

・ 大きな文字を書くようになった

・ 長時間車の運転をした後は、近くが見えにくい



 老眼とは、年をとるにつれ毛様体(筋肉)の力が弱くなったり、水晶体(目の中のレンズ)が硬くなるために、近くのものにピントをあわせる「調節力」が衰えてくることを指します。つまり目の筋肉の老化が原因であるため、体力の衰えと同様、完全に予防したり治したりすることはできません。



 しかし、目を動かす筋肉を意識的に動かすトレーニングによって、進行を遅らせたり、目の疲れを改善することは可能だといいます。そこで本書では、老眼になる原因やメカニズムを解説したうえで、簡単にできる老眼改善トレーニング方法を伝授。



 たとえば、次のような調節力のトレーニング方法が紹介されています。



① 壁にかけられたカレンダーや時計から4メートルくらい離れたところに座ります

② 手元から40〜50センチくらい離して新聞または雑誌などを持ってください

③ 遠くの文字と近くの文字を、交互に見ていきましょう



 遠くと近く、それぞれにきちんとピントをあわせながら、近くの対象物は徐々に距離を縮めていき、①〜③の動きを次第にスピードアップしていくと良いそうです。本書では、こうしたトレーニング方法の他にも、老眼用のメガネの選び方なども紹介。冒頭での項目に少しでも当てはまった方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。