じめじめとした梅雨、そしてこれから訪れる夏は、とにかく湿度や暑さで体力も奪われがちです。そんなとき、ハーブの力を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。



 本書『育てて楽しむ小さなハーブたち』では、料理に飲み物、石鹸、香り袋、キャンドル......と、暮らしの中でのさまざまなハーブの利用法を紹介。また、ベランダや窓辺などでも手軽に栽培・収穫することのできるオススメのハーブ、その育て方についても詳しく説明がなされていきます。



 ハーブの用い方はさまざまですが、その香りを楽しむ最も一般的な方法は、ハーブティーだといいます。そこでオススメなのが、これからの季節にぴったり、ホットで飲むよりも一層さわやかさがアップする「アイスハーブティー」。胃腸を刺激して食欲増進の効果もあるそうです。



 作り方はいたって簡単。



① ホットで飲むときの2倍の量のハーブをポットに入れる。

② お湯を注いで、3〜5分蒸らす。

③ 氷を入れたカップに注ぐ。甘みを加えるときは溶けやすいシロップやはちみつで。粗熱をとって冷蔵庫で冷やすのもOK。その場合は使用するハーブの量はホットティーのときと同じに。



 またハーブは、お茶としてのみならず、お酒との相性も良好。ハーブワインやハーブビール、ハーブリキュールとして楽しむこともできるのだそうです。



 ここでは、ハーブビールの作り方をみてみましょう。



 ハーブティーと同様、こちらも作り方は難しくありません。ポイントは、ハーブティーを濃いめに作ること。



① たっぷりのフレッシュハーブ(普通のハーブティーにするときの3倍くらい)を鍋に入れて火にかけ、濃いハーブティーを作る。沸騰したら火を止めてしばらくおく。

② 粗熱がとれたら茶こしでこして、冷蔵庫で冷やしておく。

③ 冷やした濃いハーブティー2:ビール8くらいの割合でグラスに注ぐ。



 最後にハーブの葉を添えれば出来上がりです。ちなみに、このハーブビールを作るのにオススメのハーブは、オレガノ、カモミール、セージ、タイム、ディル、ミント、レモンバーム、ローズマリーといったハーブ。いつものビールも、ハーブをブレンドするだけで、一味違った風味を楽しむことができそうです。



 ハーブはもともと薬草として利用されてきたもの。そのため、気分や体調にあわせて適切なハーブを選ぶことにより、さまざまな効能も期待できます。暮らしのなかにハーブを上手に取り入れることによって、今年も暑い夏を乗り切りましょう。