歩きスマホ、イクメン、炎上、婚活、終活、女子会、草食系男子、ネットカフェ難民、街コン、リケジョ......。これらは日々メディアで使われ、友達同士の会話のなかでも用いられることが多い言葉です。では、これらの単語、英語ではいったい何と言うのでしょうか?



 書籍『「歩きスマホ」を英語で言うと?』の著者・石山宏一さんは、日本人は「英語の新語を和訳して紹介することはしてきたが、逆に日本語の新語を英訳して外国に紹介する努力は怠ってきたように思われる」と述べます。



 本書では、こうした新語・時事語を英語で何と言うのかを紹介するに留まらず、どのようにしてその言葉が生まれたのか、用いられているのかがわかりやすく紹介されていきます。



 例えばall-women partiesと英訳される、女子会。2007年頃から使われ始めた女子会という言葉は、2010年には新語・流行語大賞トップテンにも入り、英字紙にも登場するようになったのだそうです。



「女子会の発端は、居酒屋チェーン笑笑の『わらわら女子会』と名づけられた女性専用プランメニューで、これが大当たりし、外食各社が続々と同じようなプランを採用したことで一気に広まっていった」と、石山さんは説明します。



 あるいは街コン。こちらも2008年頃につくられた言葉で、2010年から2011年にかけて多くのマスコミに取り上げられるようになったといいますが、英語でいうとa town mixerなのだそうです。



「合コンは英語でa mixerといい、場所が街中であることからa town mixerとした。合コンは、a speed-dating[matchmaking]partyを用いてもよい」(本書より)



 また本書では、アメリカのメディアで話題の言葉も紹介されます。

 

 例えばa delebとは、故人だが未だにセレブ(有名人)である、有名故人のこと。マイケル・ジャクソンやオードリー・ヘップバーンのように、亡くなった後もCDが売れたりと、今なお人気の高い故人を示す語です。その用い方は、次のようなもの。



「Some delebs have made more money than they made while living. (有名故人のなかには、生前よりも稼いでいる人もいる)」



 日米の新語・時事語の意味や使い方が学べる本書。今、使いたい言葉がつまった一冊になっています。