ついにiPhone6が発売されました。画面が大型化し、見やすくなったことで、より快適なデジタルライフが送れるとも言われています。



 さて、私たちは今、公私問わず様々な場面でデジタル機器を使用しています。パソコン、スマホ、タブレットと様々なデバイスがありますが、みなさんはそれぞれちゃんと使いこなせているでしょうか? またインターネットのサービスも目覚しいスピードで進化していますが、そのスピードにしっかりとついていけているでしょうか?



 本書『グルメサイトで☆☆☆(ホシ3つ)の店は、本当に美味しいのか?』は、わかっているようでわからない、でも、いまさら他人には聞けないネットやスマホのすごい話について書かれた一冊。著者は博報堂ケトル共同CEOの嶋浩一郎氏と博報堂DYメディアパートナーズの森永真弓氏。本書の中で、嶋氏は超・情報マニア、森永氏は超・ネットマニアという立場から対談形式で話をしています。



 たとえば検索方法についてあれやこれ。



 インターネット検索をする際、文字検索しかしていない人もいるかもしれませんが、今では画像や音声といった言語化されていない情報を検索することができます。嶋氏と森永氏は、グーグル画像検索についてこう語り合います。



嶋 ドラマの『半沢直樹』でも、会社のロゴマークを探しまわるシーンがあったよね。「銀行の上司が悪徳業者と裏でつながっている」ということを証明するために。でもあれ、画像検索でグーグルに聞けば、一発でわかったのにね。



森永 慌てて聞き込みで探していましたからね。あの数日は、この検索術を知っていればもっと節約できたはず!(笑)



嶋 画像検索はすごく使えるよね。家具などのデザイナーの名前が知りたいときや、花の名前が知りたいとき......いろんなときに応用できるね。人の名前が知りたいときにも、これでわかっちゃうかもしれないんだ。有名人はもちろん、一般人でもフェイスブックがヒットするからね。




 また両者はツイッターやフェイスブックなどSNS上で、そのときどういったワードが話されているかがわかる「リアルタイム検索」についても言及。嶋氏は最後にこうまとめています。



嶋 ふつうの検索の弱点は、時系列にならないことなんだよね。ヒットした情報がいつ上げられたものなのか、それぞれ見ていかないとわからない。でも、リアルタイム検索など、2時間前、1時間前、5分前と表示されて上がってくる。時系列で、そのワードや話題がどういう流れで取り扱われてきたかがわかるんだ。



 本書ではその他に、「『食べログ』で☆が少ない店は本当にマズいの?」「妻に見られたくない検索履歴、どうすれば消せる?」「ヤフーニュースの記事って誰が書いているの?」「街中で遭遇するフリーのWi-Fiって、拾っても大丈夫?」といった疑問に、2人の"マニア"が答えていきます。



 もちろん情報に敏感でネットに詳しい人からすれば、「そんなこと知ってるよ」という話をしている部分も多いのですが、それでも多くの人にとっては新しい発見がある内容となっています。ネットやスマホについて、いまさら他人には聞けない疑問がある方は是非、読んでみてはいかがでしょうか。