昨年2月4日、東京・六本木にて開催した写真展において男性器が多数写った写真集を販売したとして、2名のスタッフとともにわいせつ図画頒布・販売の容疑で警視庁に逮捕された写真家レスリー・キーさん。この事件をうけて歌手の浜崎あゆみさんやデザイナーの丸山敬太さんらが、警察の対応に疑問の声を上げるなど複数の著名人がレスリーさんを擁護しました。



 時代とともに変わる「芸術とポルノの境界線」。警察だけでなく、レスリーさんの作品をポルノと受け止める人もいたでしょうが、逮捕直後、レスリーさん自身はウェブマガジンweb DICEのインタビュー取材に「自分の作品が日本で『わいせつ』と言われるのは、いまだにショック」と偽らざる心の内を吐露しています。



 そんなレスリーさんですが、逮捕後は以前にも増して写真家として活躍されていることをご存知でしょうか。



 昨年はAKB48の大ヒットシングル『恋するフォーチュンクッキー』のジャケット写真を手がけ、第42回APA美しい日本賞を受賞。最近ではプロレス団体「DDT」とのコラボ写真集や、ワニのロゴマークで有名なフランスのブランド「ラコステ」の日本上陸50周年記念のオリジナル写真集も発表しています。まさに大車輪の活躍といったところ。



 書籍『SUPERな写真家』は、レスリーさんが自身の半生を綴った自叙伝的一冊。シンガポールで生まれ、父親のいない家庭で育ち、13歳の時には最愛の母も他界。中学卒業を待たずに両親を失った彼は、以降6年半の間、日本人が多く働く日系工場で働くことになります。そこで出会った日本人、日本語、そして日本の文化。日本に憧れ、23歳のとき来日。その後、金もコネもない東南アジア出身の青年が、どうしてここまでの写真家になれたのか――本書を読んで「真実」を確かめてください。



 また、レスリーさんの撮影風景を間近で見られるイベントが迫っています。



 今月18日、ラグジュアリーカーブランドの「レクサス」とタッグを組み、東京・六本木にて開催されるレスリー氏の撮影イベント『Tokyo Shampoo by Leslie Kee』。コンパクトクロスオーバーSUV「NX」のコンセプトさながら、「泡」と「男女」が戯れる"HAPPY"な様子をレスリーさんが撮影するというダイナミックなアートイベントです。どんな苦難も、スーパーポジティブな思考で乗り越えてきたレスリーさん。彼がどんな様子でシャッターを切るのか、その場の雰囲気をどう盛り上げるのか、そして撮られている人たちはどのような表情を見せるのか......昔からのファンも、件の逮捕劇で彼のことを知った人も、この記事を読んで彼を知った人も、気になる方は、是非、参加してみてはいかがでしょうか。





【関連情報】

Tokyo Shampoo by Leslie Kee

9月18日(木)14時~15時 @六本木ヒルズアリーナ



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