女優・沢尻エリカさん8年振りの主演で話題の連続ドラマ「ファースト・クラス」(フジテレビ系)。女性だらけのファッション雑誌編集部を舞台に繰り広げられる嫉妬やキャリア闘争の中で、沢尻さん演じる新米編集者が先輩編集者のイジメにくじけず立ち向かう様子が描かれております。かつてのイメージとは打って変わって、沢尻さんは健気でピュアな主人公を演じており、そのギャップが見どころのひとつでもあります。

 

 またドラマは、笑顔で話していても心の声ではその相手の悪口を言い、格付けし合う「マウンティング女子」と呼ばれる人たちの「心の声」も注目ポイント。現在は副音声で心の声が聞ける「ブラック解説」まで展開されて、人気を博しています。



 精神科医であり元衆議院議員の水島広子氏は、著書『女子の人間関係』の中で、このドラマで描かれているような泥沼化した女性の人間関係について、様々な分析を交えながら解決方法を記しています。

 

 例えば、職場の同僚がライバル心を持って何かと対抗してくるので迷惑している、という場合の対処法を紹介。水島氏によれば、そのような女性の行動は「『選ばれる性』としての『女』の症状」なのだといいます。かつて、男性社会の中で女性は良い結婚をすることや良い男性に選ばれることを目標としていたということから、女性は今でも「選ばれる」ということに重点をおいているのだそうです。だから「選ばれなかった女性」は心のどこかが傷つき「選ばれた女性」に意地悪をする、というわけです。

 

 そういった女性とは、話を受け流す姿勢をとって巻き込まれないように対処することがおすすめ。しかし困ったことに、こういった女性は周りを巻き込んでくるタイプが多いそう。そんな時でも、その女性に対して「あなたを尊敬している」という気持ちを露にし"非戦"のスタイルを貫き、また彼女の悪口を周囲に漏らさないことが最善策なのだとか。



 その他にも、本書では女性の嫌な面、行動が細かく分析されています。

「『女』についてよく知っておくことは、女性との関係をスムーズにする上でプラスになります。『女』の扱いを間違えてしまうとかなり面倒なことになってくるからです」(同書より)



 女心が理解できない男性や女づきあいが苦手な女性ならば、女心を攻略するために本書で研究してみてはいかがでしょうか。