2月28日、秋田県出身の阿部雅龍さんが、カナダ北極圏単独徒歩500kmへ出発しました。今回の冒険は、3年後の2017年冬に南極大陸単独徒歩1500kmを達成するための階梯。さらにその様子を、訓練期間からインターネットで発信するということでも話題を呼んでいます。



 これまでにも、日本人では単独初となるロッキー山脈5300kmを縦走したこともある阿部さんですが、名刺には「夢を追う男」との肩書きが...。その言葉にハッと気付いた人は、かなりのヒーロー通と言えるでしょう。そう、2000年からテレビ朝日系列で放映された特撮ヒーロー『仮面ライダークウガ』。その主人公の名刺の肩書きこそが「夢を追う男」なのだとか。



 オダギリジョーが演じた主人公は、世界を旅する冒険家で、両親と死別しているという設定。当時高校3年生だった阿部さんは、自身も父親を早く亡くしていることもあり、主人公に自分の身を重ね合わせて毎週のように見ていた、と当時を振り返っています。



『仮面ライダークウガ』のように様々な困難に立ち向かい「憧れた大人に自分がなっていきたい」という思いから、名刺には「夢を追う男」としているのだそうです。



 そんな阿部さんは、浅草で人力車を引く車夫という顔も持っています。人間を乗せた車を引っ張って走る車夫の仕事は、体力トレーニングにもなり、また、お客さんとのコミュニケーションも不可欠。冒険に必要な体力とコミュニケーション能力、両方を鍛えることができるというわけ。



 ストイックなまでに夢を追う男・阿部さんの半生が綴られた著書『次の夢への一歩』は夢をあきらめずに実現させることの大切さを気づかせてくれる一冊です。



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http://www.geocities.jp/garyu_believemyself/