買い物は好きだけど、片付けや収納は苦手。ものが多いから部屋が片づかない。春からの新生活を前に、そのような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。



ものが多くても、収納が嫌いでも、捨てるのが苦手な人にでもできる部屋づくりを教えてくれるのが、書籍『暮らしを愉しむお片づけ』です。



著者の小林夕里子さんは、家具やインテリア雑貨を扱う日本発のインテリアショップ「IDEE(イデー)」のディスプレイ担当。インテリアコーディネーターの資格を持っています。現在は、IDEEのディスプレイを監修しながら、ものを大切にしながら暮らす自身のライフスタイルを女性誌などで公開しています。



小林さんが片づけをする際に決めているが、最初の「ルールづくり」。自分なりのマイルールを決めておくと、捨てる/捨てないなどの判断もしやすくなります。小林さんが実践をしている「片づけがうまくいく5つのルール」は、こちらです。



1. すべてのものに帰る場所を

「帰る場所」を決めておけば、ものが迷子になることはありません。



2. 「一時置場」をつくる

使用中のものを「とりあえず」入れる場所があるだけで、気持ちが楽になります。



3. 1ヵ所にまとまっていればOKとする

きっちりし過ぎると、長続きしません。カゴや箱、バッグに入っていれば「よし」とします。



4. 見えないところは、すきまなく収納

クローゼットやテレビ台の中などは、とことんシステマティックにして、収納力をあげます。



5. ものが収まらなくなったら見直しどき

棚や引き出しに収まらないものが出てきたら、捨てどきのサイン。



片づけのルールというと、がちがちに凝り固まったものをイメージしがちです。しかし、小林さんは「ものを減らさなきゃ」「しっかり収納しなきゃ」ということを強く意識すぎることが、片づけにつまづいてしまう、大きな理由であると語ります。本書で紹介されているマイルールは、実にシンプルでゆるく、誰にでも簡単に実践できそうなものとなっています。



ほかにも、「『きれいな空間』を保つ5つの秘訣」や、香りで部屋の印象を変える模様替え術、落ち着いた空間にするための「色の黄金比」、「半径1メートル以内の服選び」ができるようになるクローゼット収納法など、すっきり片付いて見える部屋にするための知恵が詰まった本書。



人生の満足度を上げる「部屋づくりのプロ」のアイデアの数々に、触れてみてはいかがでしょうか。